苦しまなくて、いいんだよ。
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内容(「BOOK」データベースより)
タイ・バンコクから北東へ三五〇km。奥深い森の寺で出家した日本人僧のもとを今なぜか、訪れる日本人が増えている。ある人は心を病み、ある人は人生に行き詰まり、救いと癒しを求めて、遠路いとわず訪ね行く。ブッダの叡智と慈悲心を受け継ぐ僧による“現代の対機説法”。仏教のやさしさにつつまれる本。
著者略歴
プラユキ・ナラテボー
1962年、埼玉県生まれ。上智大学文学部哲学科卒。タイ・スカトー寺副住職。
大学在学中よりボランティアやNGΟ活動に深く関わり、卒業後、タイのチュラロンコン大学大学院(政治学部社会人類学専攻)に留学。農村開発におけるタイ僧侶の役割を研究。
1988年、瞑想指導者として有名なルアンポー・カムキアン師のもとにて出家。以後、自身の修行のかたわら、村人のために物心両面の幸せをめざす開発僧として活動。またブッダの教えをベースにした心理療法的アプローチにも取り組み、医師や看護師、理学療養士など医療従事者のためのリトリート(瞑想合宿)がスカトー寺で定期的に開催されている。近年は、心や身体に問題を抱えた人や、自己を見つめたいとスカトー寺を訪れる日本人も増え、ブッダの教えをもとにしたサポートを行っている。また日本にも毎年招かれ、各地の大学や寺院での講演、有志主催の瞑想会まで、盛況のうちに開催されるとともに、仏教の教えをもとにしたカウンセリング(個人面談会)も行なっている。
著書に、「『気づきの瞑想』を生きる―タイで出家した日本人僧の物語」(佼成出版社)。「苦しまなくて、いいんだよ。」(PHP研究所)。「脳と瞑想」(篠浦伸禎氏との共著、サンガ)。監訳書に「『気づきの瞑想』で得た苦しまない生き方」(佼成出版社)。その他、雑誌・新聞寄稿も多数ある。
目 次
プロローグ 苦から自由になる教え
第1章
苦しみと向き合い、苦しみを超える──四聖諦編
エピソード① 理由のない落ち込み
レクチャー① 苦しみは解決できる
第2章
よき仲間とともに、苦しみを超える──善友編
エピソード② 愚痴も積もればイヤになる
レクチャー② 仏教の実益性
第3章
与えることで、苦しみを超える──布施編
エピソード③‐Ⅰ 寝ても覚めても上司が憎い
エピソード③‐Ⅱ 自分を卑下し続けた人生
レクチャー③ 他者も自分も生かす道
第4章
言葉の力で、苦しみを超える──善口編
エピソード④‐Ⅰ 正しいことを言ったのに非難される
エピソード④‐Ⅱ 自分の気持ちをうまく表現できない
レクチャー④ 言葉はいのちを救う
第5章
「今ここ」に気づき、苦しみを超える──瞑想編
エクササイズ 気づきの瞑想
エピソード⑤‐Ⅰ 欲いっぱい“真っ黒な私”
レクチャー⑤‐Ⅰ 欲を意欲に、怒りを知恵に
エピソード⑤‐Ⅱ 夢に現れる深層意識
レクチャー⑤‐Ⅱ 苦しみからの解放
エピローグ スカトー寺の森から
付 記 これからの仏教
あとがき