子供は神様の贈り物、お年寄りは芸術の賜物
★★★★★
幼い頃から一人の人間として自立して物事を考え行動するように育てられ、人と人とのつながりを大切にする国、デンマーク。教育や福祉の先進国として、世界中から多くの人達が視察に訪れる北欧の国の一つです。
日本人にとっては、『人魚姫』『みにくいアヒルの子』などの童話で馴染み深いアンデルセンの故郷でもあります。
何事も心を開いて率直にとことんまで話し合う国民性は、長い時間を経て、公平で公正な本当の意味の民主主義を隅々まで行渡らせました。
「子供は神様の賜り物。子供には親が必要だが、子供は親の所有物ではなく、社会の未来。だから社会全体で子供を育てるのは当たり前。」というのがデンマークでの一般的な考え方のようです。
日本から遠くはなれ、歴史も文化も全く違うデンマークでの子育て事情についての本ですが、今の日本社会が抱える問題を解決するヒントが散りばめられています。