イスラム教への偏見が払拭された
★★★★☆
海外の仕事をしている関係で、イスラム教を信仰している人とも親交があるが、
それまでは、イスラム教徒=テロ、怖い人たちと、ステレオタイプに捉えていた。
だが実際は、思いやり深く、嘘をつかない人たちだ。
この本を読んで、それまでの偏見は、欧米の偏ったイスラム社会への報道の影響を
かなり受けていたことに気づいた。日本の報道もしかりである。
その対立の元をたどれば、オスマントルコによるギリシャ侵攻や東ローマ帝国の滅亡、
その後の十字軍の遠征など根は深い。
内容は高校生への講演をまとめたというだけあって、平易な表現で書かれているが、
内容は濃い。45分で読めるとうたっているだけあって、すんなり読めた。