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ベンとふしぎな青いびん―ぼくはアスペルガー症候群 (あかね・新読み物シリーズ)

価格: ¥243
カテゴリ: 単行本
ブランド: あかね書房
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初版です。表紙に微よれ・背表紙に薄い折り目ございますが、中身は概ね良好な状態です。
きれいごとで終わっている ★★☆☆☆
この著者はアスペルガーのこと、本当には知らないのではないか?
そんな風に思ってしまった。
記述が表面的だし、最後はきれいごとで終わっている。
アスペの本人にも、まわりのお友達や先生にも読んでもらいたい! ★★★★★
アスペルガー症候群と診断された息子に、どう説明したらよいか悩んでいたときに、同じ障害を持つ子のお母さんから進められました。
 本人に読ませる前に、親が先に読んだのですが、小学校を舞台にしているので、「ああ、よくある。 そうか、こんな風に考えてたんだ…」と初めて気づかせてくれることばかり。
 お話自体も、アラジンと魔法のランプのようなストーリーで、わくわくさせるもので、楽しんで読み進められそうです。
 障害のことを理解するという目的だけではなく、本人も周囲の関わる人達にも、明るく前向きに、アスペルガーと付き合っていきたくなる本だと思います。
ベンとふしぎな青いびん―ぼくはアスペルガー症候群 ★★★★★
泣きながら読みました。
自分の子供とだぶって辛い部分もありましたが
こんな思いをしてるんだということが
とてもよくわかりました。
学校の先生にはぜひ読んでもらいたいと思いました。
ベンとベンを取り巻く人々を語ることを通して「アスペルガー症候群」への理解を促す物語 ★★★★☆
 主人公のベンは、算数と理科がばつぐんにできる頭のいい男の子。学校のチェス大会ではいつも優勝、コンピューターにもかなり詳しい。それなのに、いつも先生に叱られてばかり。どうして先生は、いつもわかりにくいいい方をするんだろう? どうしてぼくは、いつもおこられてばっかりいるんだろう? 学校なんかだいきらいだ!と言うベン。

 ベンは、校庭のごみ拾いをしている最中に青いびんを見つけました。青いびんからすうっと立ち上がってくる白い煙。「きっとこれ、魔法のびんだよ。」と言うアンディ、「やったー!」と喜ぶベン。アンディは、ベンの幼い頃からの仲良し、話の途中で、突然話題を変えたり、奇妙な行動をとるベンをあるがままに受けとめています。二人だけにしか見えない白い煙が、次々と二人の願いを叶えてくれることに…。

 ベンのパパが宝くじで60万ドルを当てました。ベンは、願い事の一つである新しいコンピューターを手に入れることができそうです。だけど、パパが買おうとしている新しい家は、いやです。ベンは新しいものが大の苦手です。声のかぎりにわめいたり、全身の力を振り絞って手をばたつかせたりします。そんなベンを静かに見守るおばあちゃん。

 幼い頃に母親を亡くしたベンは、父親と祖母に育てられています。おばあちゃんは、日常生活に困難を抱えているベンを精神分析医に診てもらうことを勧めました。パパも宝くじの60万ドルがあるからいいさと渋々従うことに…。そして、ベンは、専門医によって、「アスペルガー症候群」と診断されました。
 他人と関わることが得意でないことや他の人が何を考えているのか、どう感じているのか、上手く理解できないこと、そして、自分が考えていることや感じていることを言葉にすることが苦手であること、しばしば、あるひとつの事柄に興味を持ち、その分野に関しては、天才的な素質があること、そのことについて、何度も同じ話を人にしてきかせるということなど、アスペルガー症候群についての説明がなされると、「コンピューター」と同時に叫ぶパパとおばあちゃん。

 ベンの新しい家にはパパとおばあちゃんともう一人、ベンの家族が増えることになりそうです。ベンは新しい家に、上手くなじむことができるのでしょうか。そして、新しい家族を受け入れることができるのでしょうか。
 ベンを取り巻くパパとおばあちゃん、親友のアンディ、学校の先生、クラスメートなどの関わりを通して、アスペルガー症候群への理解を促す物語です。ベンが見つけたふしぎな青いびんが、あなたを心温まるファンタジーの世界へと誘ってくれるでしょう。

 アスペルガー症候群は、医学の進歩によって近年見いだされました。安易に「アスペルガー症候群」だと判断することは控えてください。アスペルガー症候群は、専門家による診断が必要な疾患です。薬ではなおせない、そして、一生付き合ってゆかなければならない脳の疾患です。
 ベンのような子ども達が生きてゆくためには周囲の理解と配慮が必要です。ベンのパパは、「助けが必要」という言い方をしています。
 アスペルガー症候群への理解が少しずつ確実に広がることを通して、ベンのような子ども達にとって生きやすい社会が築かれてゆくことを願ってやみません。できるだけ多くの方々にお子さんと一緒に読んで欲しい本の一冊です。


よい本です ★★★★★
我が家の自閉症児は、まだこの本は読めませんが、姉である上の子(小学生)に読ませようと思って買いました。本好きなお子さんであれば、一~二年生ぐらいから読めるのではないかと思います。

アスペルガー症候群の子供たちの抱える暮らしにくさと、尽きせぬ魅力の両方が、とても分かりやすく書かれた、たのしいファンタジーです。読後、ほのぼのとした気持ちにつつまれました。

似たタイプの自閉症の少年が主人公の小説は、ほかにマーク・ハッドンの「夜中に犬に起こった奇妙な事件」(早川書房)がありますが、こちらはお話の内容も描かれた人間関係などもシビアな面が強く、もう少し年長者向け。