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お姫さまとゴブリンの物語 (岩波少年文庫 (108))

価格: ¥48,260
カテゴリ: 単行本
ブランド: 岩波書店
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読みたかったファンタジー ★★★★★
小学校のとき、この本を夢中で読んだのですが、
何か不思議で魅力的な話だったなという印象しか残っていなかったので、
もしかすると「もう楽しめないのでは・・・」という不安もあったのですが、そんなことは全くありませんでした!
むしろ子供のときに一気に読んだ物語が、今なお自分を引き込んでくれることを嬉しく思いました。

この物語を魅力溢れるものにしているのはその世界観と登場人物です。
ゴブリンと人間の住む、自然に囲まれた、美しい世界。
小さいお姫様と勇気ある少年、そして不思議な力と知恵を持った美しいおばあさま。
醜いゴブリンから、少年はお姫様を守れるのか。

読者が待っているのは、きっとこんなファンタジーなのではないでしょうか?
「不思議だけど本当かもしれない。」
現実にはありえないのに惹かれてしまう、そんなお話です。
私の想像の世界の中で ★★★★★
想像力を総動員して読みました。とくにおばあさまのお話のシーンで。本当にきれいで美しい表現が沢山で、読んでいて悪い気はしません。大人も楽しめると思うけど、子どもにこそこういう本が必要だから、そう思って作者はこれを書いたんじゃないかと思います。

この本は、読むだけじゃなくて、想像すること、頭の中で映像化することにより今身の回りでは見られないような美しい景色が見れます。つまり、読む人の想像力なしには完成しない話だと思います。ゴブリンとか、「彼女はお姫さまですからね!」みたいなの等はくどい感じもしますが。

怖い方、残虐な方のファンタジーは多いけど、もう少し哲学的で神秘的な美しさと真理に重点を置いたマクドナルドの本が私は大好きです。少しほのぼのしたところもありますし。
ルイスとトールキンが影響を受けた作品 ★★★☆☆
~作者のジョージ・マクドナルドは今年で没後100年になるスコットランド生まれの作家で、訳者のあとがきによるとC・Wルイスが熱烈なファンで、トールキンも子供のときに愛読していたそうです。8歳のお姫様と鉱夫の少年対ゴブリン、その話に不思議なきれいなおばあさまがからんでくる小学校中学年、高学年の女の子向けのお話だと思います。大人には物足りないので~~☆は3にしましたが、イギリスのファンタジーの古典は夢いっぱいでお子様向けのプレゼントとしては最適だと思います。~
怖くても立ち向かっていく強くて可憐なお姫様 ★★★★☆
 ゴブリン―地下に住む生き物。元は地上に住んでおり人間とほとんど変わらない姿をしていたが、ある時いっせいに日の当たらない地下での生活を始める。そのような生活をし代を重ねるうちに、次第と人間とは異なる外見となっていった。昼間は眠り、夜に活動する。夜間地上に上り、人間たちにいたずらをすることもある。なぜなら彼らは人間たちを嫌っており、中でも自分たちを地下に追いやった王族に対しては恨みを抱いている。
 というわけで、お姫様は暗くなるとお城から出させてはもらえません。怖がるといけないので、皆ゴブリンのことはお姫様には内緒にしてます。でも、危険は迫ってたのです。城の塔に現れる不思議なおばあ様に助けられながら、お姫様と抗夫の息子ガーディがゴブリンの陰謀に立ち向かいます。
 ゴブリンの設定がお見事です。ゴブリンの姿・棲家・弱点・性格・政治(王様も王女もいます)など、実際に見てきたゴブリン専門家かしら、と思わせるほど説得力あります。中でもゴブリンの王女はいい味出してます。

 そしてなんと言ってもお姫様でしょう。8才のまだ幼い子供ですが、ただ助けを待つようなお姫様ではありません。かといって、怖いもの知らずの無鉄砲な子供でもないです。恐れとか不安とかを持っていても、その心に打ち勝とうと頑張る正しい勇気の持ち主です。「出来るように頑張るわ」「もしかして怖いと思うかも知れないけど、すぐにその気持ちを消すようにするわ」。そうか、勇気ってこういう事なのか、頑張れそうな気になるでしょ。
 続編も楽しみです。

英国ファンタジーの名作、復刊 ★★★★★
 ジョージ・マクドナルドは、C.S.ルイスやJ.R.R.トールキンにも深い影響を与えた英国の
ファンタジー作家です。
 幼いアイリーン姫は、賢さと優しさと素直さと勇敢を合わせ持つ、まことにファンタジー
の主人公にふさわしい少女です。アイリーン姫は、館の塔の上で不思議な「おばあさま」に
出会います。物語は、お姫様とおばあさまを中心として、そこに、人間たちに復讐しようと
するゴブリンたち、そして勇敢な鉱夫の少年カーディーがからみあいながら進展し、ゴブリ
ンと人間たちの最後の戦いへと突き進みます。
 牧師でもあったマクドナルドは、幻想的なシーンを通し、人間の理解を超えた事柄や存在
について、信じることについて、多くの事を教えてくれます。
 ラファエル前派の画家アーサー・ヒーズによる挿し絵も一見の価値があります。