とてもわかりやすい禅の解説書
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禅を学ぶものにとって、雑草とは宝です、と静けさの章にあります。「風がやんで、花が落ちるのを見る。鳥が鳴いて、山の静けさを知る」何かが起きて初めて、私達は、静けさの何たるかを知る。坐ることで、静けさを知ることができるとありました。あっ、そういうことなのか、と思いました。もうひとつは、百尺の竿のてっぺんから飛び降りる話。一瞬、一瞬、自分が変わっている、変わっていく、ということでしょうか。同じところに留まっているから、恐怖や悲しみが自分を襲ってくるのかもしれない、と理解しました。毎日、竿から飛び降りて、生まれ変わっているってすごいことだと思います。わかりやすい、やさしい言葉で禅を語っている良書です。