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Mindfulness With Breathing: A Manual for Serious Beginners

価格: ¥1,275
カテゴリ: ペーパーバック
ブランド: Wisdom Pubns
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本当のヴィパッサナー瞑想に関する唯一の指針 ★★★★★
ブッダダーサ比丘による『Anapana-Sati Sutta(漢訳は、安那般那念経)』の講話は2つある。本書は、西洋人の真剣な初心者のために、実践が進んでからでなければ理解できない全貌を示した最新の講話である。三橋円寒比丘の翻訳『観息正念』(私家版)が入手可能である。
日本テーラワーダ仏教協会の設立者であるウ・アローカ比丘(鈴木一生氏)によれば、「ビルマのウ・ヌー首相から瞑想の普及を要請されたマハシ・セヤドーが一般人にもできる瞑想法を工夫した。それが、世界に広がっていったヴィパッサナー瞑想である。マハシや現在日本でヴィパサナーと言われているものは、すべてヴィパサナーではなく、サマタ瞑想である。伝統的なヴィパッサナー瞑想法はパオ・セヤドーによって復活した。その瞑想方法は『大念住経』と『出入息念経(安那般那念経のこと)』という2つの経典に基づく。パオの瞑想ははっきり言って出家修行者向きの瞑想である。スマナサーラ長老も、いま行っているマハシのやり方は効果的な方法であり、これ以上在家の人々には出来ないだろうと言われた。」と述べる。
しかしブッダダーサ比丘は、本書で「長部経典の『大念住経』には実践の明確な方法論が欠けており、『Anapana-Sati Sutta』には実践の明快な段階的体系がまとめられている。」と述べる。その丁寧な説明を読むと、空海が見た明星や出家修行者が行の極限で見る仏様とは「ニミッタ」であり、それは16段階(カーヤ=肉体と呼吸体、ウェダナー=感情、チッタ=心、ダンマ=三法印+α、という4グループにそれぞれ4段階ある)の瞑想修行の第4段階までにマスターすべき体験であることが分かる。座る瞑想方法についても、スマナサーラ長老は目を閉じるように指導されるが、ブッダダーサ比丘は反対に目を開けるように指導する。両方を実践した結果、目を開ける理由は、今まで誰も述べていない重要な事実があるからだと気づいた。医学や科学もまだそうした事実に気づいていないようだ。
1993年に亡くなったブッダダーサ比丘は、「上座仏教にも習慣や儀礼として後世の付加があり、真の仏教と非仏教を分別しようとする自覚は重要である。」この言葉を肝に銘じて修行したい。