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エリザベス女王―イギリスのはん栄をきずいた大女王 (小学館版 学習まんが人物館)

価格: ¥893
カテゴリ: 単行本
ブランド: 小学館
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エリザベス女王の光の部分だけなのが少し不満 ★★★★☆
 一般的に知られているエリザベス一世像を再描した感じである。物語としてはおもしろい。ただ…監修に専門家である神奈川大学の石井美樹子氏があたっており、解説も担当していることを踏まえると、エリザベスの陰の部分についての言及、当時の時代背景と政治情勢、価値観についての補足的解説がもう少しあってもよかったように思う。 
 具体的には、結婚はしなかったが愛人が幾人もいた(しかもその何人かは諸事情により処刑されている)ことやカトリックを迫害したことは言わなかったり、メアリー・スチュワートとの複雑な関係を説明することなく単なる悪役にしたり、といった部分に違和感を持った。。
 もちろん、子供向けの漫画なので、限界はあるだろう。でも、ヨーロッパでは歴史教育への関心が高くヨーロッパ史の教科書が民間で編纂され話題をよぶなど、各国史からヨーロッパ史へ、世界史と歴史観の広がりが見られる。エリザベス女王に対する評価も、もっと多角的なものであっていいだろうし、少なくとも、そのあたりを解説で補足してほしかった。 
興味を持つきっかけとして最適 ★★★★★
世界史に興味を持つきっかけになれば…と、小学3年生の娘に購入しました。
エリザベス女王のドラマチックな人生をうまく構成したストーリー展開は漫画としても面白く、
絵も綺麗なので親しみやすいようで、娘は何度もくりかえし読んでいます。
テレビ番組や他の伝記で、この本に関連した出来事があると「あ…あの本にのってたよね!」と、
興味深そうに見ています。この調子で知識が枝葉のように広がってくれればと思います。
よくわかるように書けています ★★★★★
エリザベス女王時代のイギリスというのはすべてにおいて大転換期で、説明するのも複雑で、映像としてイメージするのはさらに難しいのですが、うまくシンプルにまとめているなあというのが、感想です。おもしろさとしては星4つですが、難しいテーマを子供向きにここまでうまくまとめたことで星5つです。
エリザベスがロンドン塔に幽閉されて殺されかけた苦難の時代から、メアリ・スチュアートを処刑、しかしてスコットランドから次の王を迎えるよう指名するまで、ある意味ものすごくおどろおどろしくてドラマティックなんですが、この本のエリザベスが意志の強さを感じさせながらも明るく、そしてなぜか結構美人に描かれているので(笑)、あまり重さを感じません。
女の子はこの伝記を単純に楽しんで読めるようです。背景を知るほどに複雑に感じる親の方が、至らないのかもしれません。
子ども向けとしては悪くないんじゃないでしょうか ★★★★☆
 まあ、多少の難はあります。ちょっと美人に書きすぎじゃないかとか、恋人関係一切省略してるとか。
 しかし、重要な出来事は大体押さえているし、出生の事情からちゃんと書いているし、まあ、ジェイン・グレイが抜けているとかはあるにしても、この長さとしては良くできていると思います。
 大体、監修の石井氏はヘンリー八世からエリザベス1世あたりのイギリスの本を沢山出している専門家ですしね。
 重要人物の割に日本の本では省略されがちなセシル親子もきちんと出てきますし、大体いいと思います。