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双調平家物語〈5〉女帝の巻 院の巻 (中公文庫)

価格: ¥900
カテゴリ: 文庫
ブランド: 中央公論新社
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あっという間に11世紀後半まで ★★★☆☆
女帝の巻では摂関政治の完成と頂点までが描かれます。ただ扱われる時間がこの巻に関しては相当長い。750年前後から後三条天皇の治世まで入れると約300年です。したがって登場人物は多岐に及びます。
前半は孝謙女帝が中心となります。中盤からは桓武天皇が中心となります。特に桓武天皇以降は、大幅なスピードアップであっという間に頂点ともいうべき道長の時代まで話は進んでしまいます。
詳細な系図がいくつもついていますが、この経緯をたどっていくのはなかなか大変な作業です。なんといっても道長の4人の娘は66代から69代までのすべての天皇の後宮に上がったのですから。
この巻の中心はなんと言っても「望月」でしょう。ここでは、摂関政治の下での逆説的な帝の役割がまとめられています。「皇統はただ絶え間なく続くばかりなのである。帝に求められるのは、御譲位を仰せ出だされるご分別ばかりなのである」「内親王は皇統を錯綜させる危険な種である」。どちらも深いインプリケーションを持つ命題です。
後三条天皇の持つ意義とその背景はいまひとつわからなかった。おそらくこれは、第6巻「院の巻」を読み進む中で明らかにされるのでしょうか?