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白隠-禅画の世界 (中公新書 (1799))

価格: ¥861
カテゴリ: 新書
ブランド: 中央公論新社
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マニア向けの良書 ★★★☆☆
他のレビュアーの方も書いているが、白隠について一通りの知識を持っていないとなかなか楽しめない本。

構成はしっかりしている。例えば、絵解きの部分では、注目すべき絵のポイントが拡大されて再表示されるなどされており、いちいち最初のページに戻って絵を見直さずにすむようになっている。
素人には、かなりの分量に及ぶ原文からの引用に現代語訳がほとんどついていなかったのがつらかった。そういった意味でも、玄人向けなんだろう。

学術書? ★★☆☆☆
 専門的な話。軽くない。楽しく余暇に読むと言うよりは、割と真面目に読まないといけない。疲れる。逆に言えば、とても真面目にきちっとした本。絵を出し、過去の説を出し、史料を沢山だし、だから過去は誤り(もしくは過去説の通り)でこういう意味がある、と、そういう繰り返し。ともすると、史料の羅列が多すぎる。結論がさらっと流れてしまう。全体を通して一貫した結論や、全章を通じてなにかゴールを目指しているわけではなく、各章はほぼ独立している。(まあ、仏教や思想がゴールだと言われればそれまでだが。) 白隠をすでに知っていて、親しみのある読者ならば、史料や各章の内容はおもしろいと思う。この本で初めて読む場合、背景や人物の概略が(書いてあるが)簡略すぎて、ともすれば重箱の隅をつつく本だと思ってしまいかねない。思うに、もう少し一般向けの軽い本かと思って買ってしまったので、思い違いをしたのだと思う。