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古事記の読み方―八百万の神の物語 (岩波新書 新赤版 (864))

価格: ¥1
カテゴリ: 新書
ブランド: 岩波書店
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古代人の自然観が面白かった ★★★★☆
古事記に記載された文字の音に着目し、言葉の原意を示すと共に、物語や文章の背景にある古代人の神や自然に対する観念・考え方を解説している。
若干、こじつけ臭く感じるところがないわけでもないが、古事記の一つの読み方として大変興味深く、また、我々現代人よりはるかに自然と濃密な関わりを持って生きていた古代人の考え方を感じ取れるようで面白かった。

なお、本書の記載順は古事記の物語の順序に従っているわけではなく、その都度、著者が説明したいお題に即した古事記の記載をピックアップして解説を加えているので、古事記の入門書だと勘違いして読むとあまり理解できないかも知れない。
古事記を読んだことがない人がいきなり本書を読むより、古事記、もしくは、古事記の解説書を読んで、ある程度、内容を理解してから読んだ方がよいだろう。
古代人の自然観が面白かった ★★★★☆
古事記に記載された文字の音に着目し、言葉の原意を示すと共に、物語や文章の背景にある古代人の神や自然に対する観念・考え方を解説している。
若干、こじつけ臭く感じるところがないわけでもないが、古事記の一つの読み方として大変興味深く、また、我々現代人よりはるかに自然と濃密な関わりを持って生きていた古代人の考え方を感じ取れるようで面白かった。

なお、本書の記載順は古事記の物語の順序に従っているわけではなく、その都度、著者が説明したいお題に即した古事記の記載をピックアップして解説を加えているので、古事記の入門書だと勘違いして読むとあまり理解できないかも知れない。
古事記を読んだことがない人がいきなり本書を読むより、古事記、もしくは、古事記の解説書を読んで、ある程度、内容を理解してから読んだ方がよいだろう。
二つの読み方 ★★★★★
古事記といえば、日本の神話として有名な書物である。因幡の白兎や、ヤマトタケルの物語くらいは、知っている人も多いと思う。ただ、古事記には、上・中・下巻あり、神々の物語から天皇の物語まで様々な事柄の細部については知られてはいない。著者は、私達が、過去の神話や歴史の話として片づけてしまいがちな物語の細部に入り込み、神話の世界と21世紀の私達の世界を交差させる。それは、著者自身による神話を読む経験と私達が日々体験する様々な出来事が一瞬だけ交差する瞬間なのだ。本書は、古事記に書かれてある事がどのような意味を持つのか、について考察した第1部と神話と筆者の体験の交差を刻印したエッセーとの二つの部に分かれている。神話を読む、ということはこの二つの経験を自身の中に保持することが重要なのである。
古事記の「言葉」の魅力 ★★★★☆
「古事記」をめぐる雑学である。特に言葉の持つ意味、あるいは風景、力に及んだ叙述に魅力がある。古事記は、日本書紀のような完全漢文で官制の立場に完全に立ったような文章ではなく、変体漢文体で綴られ、生活の言葉がここかしこに溢れる魅力ある文学なのだ。
「天」(あめ)と「空」(そら)を古事記はどのように使い分けていたのか。

「原」は現代におけるそれとどう違うのか。
「黄泉」と「常世」の境界はどこにあるのか。
創世神話の中の自然観察、そして性の描写、等々。
学者の眼と詩人の眼を併せ持った文章に出逢い、私も遠い古代の国々に遊んだような心地もちをした。