このフランス映画の監督陣は、革新的なカメラワークを通して、昆虫の驚くべき世界を記録した。目を奪われる忘れられない映像はいくつもあるが、残酷なシーンは最小限にとどめてある。渋滞するイモ虫の列、嵐に立ち向かうカエル、アリの集団の前ではゴジラ同然になってしまう鳥など、楽しめるシーンはいろいろあるが、カタツムリの交尾の映像は必見で、実際に観て確かめてほしい。家族そろって観るのにうってつけの作品である。(Doug Thomas, Amazon.com)
フランス製虫の詩
★★★★☆
イントロ部分以外、言葉は一切なしという、虫の世界を捉えたドキュメンタリー映画。ドキュメンタリーと言っても、虫の生態を科学的に観察する教養ものではなく、映像詩としか呼べない作品だ。毛虫の行進の最後の気持ち悪さ、雨粒が草にぶつかって転がるテントウムシの面白さ、宗教的な感じさえ与える蚊の美しさ等々…すごいとしか言いようがない。
文学で言えば、ルナールの『博物誌』に近いものを感じてしまう。そういう意味では、フランス文化の伝統につながった映画なのかもしれない。
劇場で見たいものですが
★★★★★
初めて 大画面でみたときの迫力は すごかった。
さすがに 小さな画面では そこまでではないものの、
VHSに加えて DVDも買ってしまいました。
小さいけれど、大きな物語
★★★★★
ドキュメンタリー映画です。
この作品の主役は、大自然の中に生きる数10種類の昆虫とその周りで共存している植物や鳥たち。
『小宇宙』という意味を持つタイトル通り、そこにはとても小さいけれど、
大きな宇宙が広がっていました。
ある夏の美しい一日、朝、昼、夜、そして翌日の夜明けまでを、
時にはハイスピードで、また時には超スローで、美しい音楽と共に描いていく展開に、
圧倒されるばかりです。
小さい頃は、山の中を走り回っては、いろんな虫を素手で捕まえていたのに、
大きくなるにつれて、触るのにも抵抗を感じるようになってしまったのですが、
さなぎから孵ったばかりの蝶が、羽を開く姿に目を奪われ、
スパイダーマンよりも巧みに糸を操り、獲物を捕る蜘蛛の技に魅了され、
まばたきをするのも忘れてしまいます。
小さな虫にとっては、一滴の雨粒ですら、全身を覆うような巨大な水の塊で、
時には命すら奪われてしまうのです。
普段は気にも留めない虫の世界にも、大きなドラマがあることに、改めて気づくのです。
この映画を観てからしばらくの間は、蚊を叩くのにも、一瞬躊躇してしまうかも知れません。
一生懸命生きとるなぁ
★★★★★
ちっこい虫がちょこまかと懸命に生きている姿は見てると面白いです。
日本語版の語りは古畑任三郎のデコッパチでおなじみの西村さん。
日本語字幕は椎名誠さんです。なかなか力入ってます。
虫の好きな方におすすめ!
★★★★☆
もしも私が小さな虫だったら、
世界はこんな風に見えるのかしら?
迫力ある雨粒やさまざまな虫たち、
美しい未知の映像にびっくり!
私は特に虫好きではないけれど、
素直に面白いと思いました。
人間の行動を連想させられたり、
そんな演出も不思議だったな。
特に物語があるわけではないのに、
最後まで飽きなかったのは凄いかも。
虫の好きな方におすすめの
ドキュメンタリー映画です!