どどいつの紹介と創作の手引き
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七七七五・二十六字詩・都々逸の入門書である。
こつこつ働き こつこつ貯めて こつこつ老いたら 骨粗鬆 (下村美智子)
折り込みどどいつは、言語遊戯で純粋文芸から邪道扱いもされるが、広く一般になじむようになったのは、昭和24年から始まったラジオ番組「とんち教室」による。
昭和31年以来、著者は現代どどいつ・二十六音定型詩として著者は格上げを志してきた。
楷書みたいな 人かと思や 飲んで草書に なっている (鈴木一風)
肩から力を抜くような、リラックスした詠みぶりで、なんでもないように見えるが、超ベテランのとどいつ作品である。
読者は、自分の興味ある項目、その例句を拾い読みするだけでも楽しい。
三五夜中の 月かげ淡く 星に願いを かける秋 (中道風迅洞)
本書の売れることを願ってのことらしい。