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ドラッグは世界をいかに変えたか―依存性物質の社会史

価格: ¥1,593
カテゴリ: 単行本
ブランド: 春秋社
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○○中毒になるすべての物質を一刀両断 ★★★★☆
本書でいうドラッグは麻薬のみならず
タバコ、アルコール、カフェイン、はては砂糖まで
依存性物質としてその世界的な広がり、
国家権力がどのように利用してきたかを詳しく述べています。
大麻、コカイン、モルヒネなど麻薬には厳しい日本にいる
読者にとってはややなじみのない話が続きますので、
ちょっとつらいところもありますが、
タバコやアルコールも含めた依存性物質が
それぞれの今の地位を築いたさまざまな要因について
考察を加えています。

タバコやアルコールなどの依存性物質に
政府が課税することをやめられないという、
依存性物質への課税への依存という図式が
語られているのは興味深いです。

現在の反ドラッグ政策は正しいのか ★★★★★
見た目怪しい本ですが、原著は、
ハーバード大学出版局のお堅い本です。

作者は、西暦1500年以降のドラッグの広がりを
サイコアクティブ革命と名づけ、
商人・植民地支配者・官僚たちがいかにして
サイコアクティブ資源の集約に成功したか、(8割はこっち)
次に近年の反ドラッグ運動を
サイコアクティブ反革命と名づけ、
商人・官僚たちがなぜ売上・税収を捨ててまで
ドラッグの制限・禁止に至るようになったか
を述べています(残り2割)。

著者の考えによれば、サイコアクティブ反革命は
これまでのところ、およそでたらめだ、ということです。
著者なりに解決策を提示するが、
悲観的なコメントで終わっています。

本書によれば、砂糖が世界に普及する過程も、
ドラッグのそれと類似しているそうです。
砂糖なら、岩波ジュニア新書の
「砂糖の世界史」もお薦めです。

本質に迫る一冊。 ★★★★★
 依存性物質が関わった歴史上の物語を丁寧に、またセンスよく描き尽くすことで、その本質に限りなく迫った名著。まるで、世界史を読んでいるようなスケールの大きな視点で描かれている。著者自身も書き上げる過程で視野の転換を迫られ、広げる必要があったと語るこの著作は、私たちにも同様のことを要求するだろう。つまるところ、人間というものについて、また人間が作り上げた社会というものについての洞察に満ちている。是非、読んでもらいたい一冊である。
日本には無い視点 ★★★★★
麻薬、ドラッグという言葉を聞くと反射的に悪と判断しがちな人に読んで欲しい。この本の著者のように中立的で、冷静な視点が無ければ薬物の乱用を食い止めたり、逆に医学的に有効な利用の道を切り開くことは不可能でしょう。薬物は社会にとって悪であるという漠然とした認識は、返って何も知らない若者の乱用への興味を引き、特定の病気に対する効果も見過ごされてしまうからです。薬物は国内外問わず確実に存在し、蔓延しつつあるのに、それについての知識やはっきりした意見を持つ人があまりに少ないなぁと思っていた今日この頃、海外旅行に、教育に、暇つぶしに、中島らもやマーシーのファンに、ぜひお勧めしたい一品です。
私はこの本でタバコを止めました ★★★★★
『禁煙セラピー』を読んでも止められなかったタバコが、本書を読むと止められました(笑)。マジで。

タイトルで「ドラッグ」と謳っているので麻薬・覚醒剤(私たちの日常からは遠い話)を連想されるかもしれませんが、本書が主に取り上げているのは、お酒・タバコ・コーヒー/茶です。けっして私たちと縁がない世界の話ではない。読まれた方は、向精神物質・依存性物質が私たちの日常とどれほど深くコミットしているか、に驚くことでしょう。そして、依存症のコントロールがいかに難しいか知れば、現代世界が直面した問題をリアルに感じられるはずです。

映画「レオン」のゲイリー・オールドマン(麻薬取締官役)はなぜ自ら薬をやっていたのか、「トラフィック」のマイケル・ダグラスの真の敵は何だったのか。本書を読んでるとこういうことにも思いが至ります。“世界”を理解する一助になる貴重な一冊。おもしろいですよ。

あと「キンマ」って台湾でいう檳榔(びんろう・ビンラン)のことですよね。ふつうにドラッグに興味がある人の期待にも応えてくれますよ、本書は。