デフトーンズが世界中で何百枚ものアルバムを売り上げ、啓示的なメタル・サウンドを武器にグラミー賞を獲得していた一方で、フロントマンのチノ・モレノはこのサイド・プロジェクトを延々といじくりまわしていた。まるでレディオヘッドの霊妙でエレクトロニックな雰囲気を、より重視しているようなプロジェクトだ。チーム・スリープはチノの銀行口座に余分なゼロをつけ加えることはなかったかもしれないが、このシンガーはよくいる男性ホルモン過剰な泣き虫ではないと証明している。ゲスト・シンガーのメアリー・ティモニー（元ヘリウム）、ロブ・クロウ（ピンバック）、そしてDJクルークとヘラーのドラマー、ザック・ヒルを迎えて、モレノは見事なアルバムを作りあげた。歪曲も苦悩も、完璧に知的なひねりを加えることなしには、一切使わずに。実際、パパ・ローチから飛びでた男がアイヴィー・リーグ学校への遠回しなトリビュート「Princeton Review」や、エドガー・アラン・ポーの詩に触発された「Tomb of Liegia」をやるとは意外だった。（Aidin Vaziri, Amazon.com）