日常の風景を美しく感じるようになる
★★★★☆
新海誠氏の描く空は、それまで添え物程度にしか見られていなかった風景・背景描写というものに改めてスポットを与えてくれました。
その美しさは言わずもがなですが、新海氏の作品は、そうした忘れがちな日常の中の美しさに目を向ける"きっかけ"を与えてくれることなのだと思います。
判型や収録方法など、本として、ビジュアルへの欲求はファンとしてはつきません。
しかし、立派な装丁にすることで、手に取りにくい本になっても意味がないかな、と思っています。
普通の本からすると高い本ですが、その価値はきっとあります。
多くの方に手にとって欲しい本です。
キレイー!
★★★★☆
私はアニメや絵画にはあまり詳しくないのですが、、、
以前見た映画で、あまりのアニメ映像のキレイさに
「この監督さんの作品はチェックしよう!!」と
覚えていて、たまたまこの画集を見つけて買ってみました。
やっぱりすごーくキレイ!!
こんな絵が描けるなんて、本当に信じられない!って感じです。
どのページをめくっても、あの映画の1シーンにトリップできます。
日常を切り取っただけの風景が多いのに、「切なさ」が絵から
出てる感じなんですよね。
全部の絵をポスターにして部屋に貼りたいくらいです。
見たことのない作品もあったので、それも見てみたいなーと思いました。
ただ、問題はちょっとお値段が張ることでしょうか…。
画集ってあまり買ったことがないので相場がよく分からないのですが、
もう少し安ければなーと思ってしまいました。
本自体は本当にキレイな宝物みたいな絵がたくさんで、買ってよかったです。
映像のスケール感ある画集を期待すると少しがっかり。
★★★☆☆
美しい背景画の連続で、すごくお気に入りです。
が、純粋に画集として楽しもうとすると、少し割り引いて下さい。
本作品集は、新海作品の映像美を、鑑賞して楽しむ作りだけではありません。
他の作家さんの様な『美術作品を楽しむ画集』ではなく、『映像背景の解説の向きが強い画集』だからです。そのために素敵な背景画の扱いが、ページ面積に対して遠慮なく小さいと感じさせます。
しかしそれは、少しでも多くの背景画を見て欲しいという想いとして、十分に伝わる量の掲載です。イラストの勉強などをしている方は、買って損無い内容です。色々とヒントや、新たな疑問点が得られると思います。
残念なのは、新海作品の「この一瞬!」的映像美と圧倒的既視感をともなう感動が、コマ割りレイアウトのため減殺されています。そのため美術作品集としてはタイトルの『空の記憶』というほど壮大感は無く、そこは残念に感じました。
個人的にはB4サイズ以上の大判で「画をみせる」に徹していれば 〜比較する対象が古く、ジャンル外である写真集(しかも絶版)で申し訳ないが〜 HIROMIX『光』と同じく何も語らずしてドラマチックに訴えかけてくれる素敵な作品集になったのにと思います。
そこだけが惜しいなぁ。
本編が先かこれが先か
★★★★☆
前々から新海監督の描く背景美術が非常に気になってたので、買ってみました。
本編はまだ見てなかったのですが、この本を買って見たら即レンタル屋さんへGO!!でした。
なんと言っても色彩が素晴らしい。
そして強調された陰影の表現や構図が、なんとも哀愁を誘う。
掲載枚数も多く、情景の移り変わりは見ていて楽しかったです。
本編では同じ場所を季節や時間帯を変え少しずつ映し出しているのですが、その見比べがじっくり出来るところが良いですね。
この本の欠点は一つ一つの背景が小さいことなのですが、掲載枚数のせいでしょうかね?
「ノートリミングで掲載」と謳っているだけあって、全景をたっぷり堪能出来るのは最高ですが。
それとも制作時の画像解像度が小さかったのでしょうか?
元から印刷することを考えずに、映像用の解像度で制作したなら、印刷時にかなり小さくなってしまいますし。
絵が小さいことと発行部数が需要に比べて少ないように思えるとこが、星−1ですが、内容的には思いっきり満足です。
映画見た人も、見てない人もこれは買いです。
この本見たら多分映画もきっと見たくなるはず。
映像へに入口として
★★★☆☆
正直版が小さすぎます。
倍の大きさが必要です。
印刷の方も月並みな色調整で、
新海氏の透明感ある色彩は
再現できていないと思います。
ただ
今までの作品を網羅的に並べることで
映像作品への入口としては
よいのではないでしょうか
ファンなので高いけど買ました。