River God: Intermediate (Macmillan Readers) - インターネットデパート

女王Lostrisへの永遠の愛 ★★★★☆

８００頁に及ぶ長編冒険小説である。
出だしはあまり興奮がなかったが、途中から
ぐんぐんひきずりこまれた。万能者TAITAが
非現実的なところがあるが、物語として楽しめばいい。
彼の女王Lostrisへの想いは永遠のプラトニックラブである。
ファラオMamoseが漫画的なところがあり、全体として劇画的な気もする。
Hyksosの侵入を受けて古代馬戦車の襲撃になすすべもなく敗れた
エジプト王朝は首都Thebesから脱出する。TanusとTaitaの活躍で滅亡を
免れ、放浪の旅が始まる。王子Memnonの成長を見守るTaita.
首都奪還に向けて苦難の道が続く。後半は息もつかせぬアクションの連続。
アクションの作家と言われるWilbur Smithならではである。

長い、長すぎる… ★★★☆☆

古代エジプトを舞台にした長編小説。宦官の奴隷、Taitaの視点で物語は進む。序盤は面白いのだが、とにかく無駄に長い。後半になるとダラダラ話が進み、いつの間にか文中であっさり数年過ぎている。
主人公のTaitaは奴隷ながら、まさしく古代版万能の人物で、音楽・美術・戦略・発明・外科手術までやってのけ、おまけに見目麗しく、語学の天才で、ムツゴロウさんよろしく動物まで容易に手なずける。段々彼の自慢話に食傷気味になった。　この作家の本は初めてで、面白かったら続編も読もうと思っていたのだがやめた。せめて三分の二の長さに編集して出版していたら良かったのに。設定は魅力的なので非常に惜しい…こんなにラクダの歩みのごとく長いなら、王家の紋章を読み直した方がまだましか。

長編歴史冒険小説が1600語の基本語彙で読める ★★★★★