基礎的なトピックから発展的な最新のもの,
論争になっているような微妙な議論までもが
わかりやすく,初心者にも理解できるように詳述されている.
本書は,統計学者の間でも,かなり好評であり
本書を買う前に以下のfprという統計学者が集うMLでの書評を参考にするといい.
南風原著「心理統計学の基礎-統合的理解のために-」有斐閣
その中においてこの本は、
タイトルに「心理統計学」と銘打ってあるだけあり、
心理統計学の体系的な学習に最適だと思う。
「母集団」「標準偏差」といった基本的な概念から
最新の統計理論である「共分散構造分析」まで、
これ一冊で一通り学習することができる。
特に「因子分析」の説明は簡潔であり
非常に分かりやすかった。
高度な数学の知識は必要としないが、
数式はビシバシ出てくるので、
筋金入りの文系学生がいきなり読むには
少し厳しいかもしれない。
統計の「基礎の基礎」は卒業したという心理学生が
次に読む本としてお勧めである。