1.数学的知識が記述されていないため,曖昧である.
2.本書のみで統計の勉強は十分と勘違いする人が多い
3.記述されている内容が古いので海外の標準と合わない
4.その結果,発展的な統計の学習に際して,妨げになる.
という理由で勧められない.
私もタイトルに惹かれて本書から統計学の入門をしたが,
その結果,色々と苦労した.
例えば,t検定の説明を,ほとんど使い方のみしかしていないため
t検定を行なう際の問題点がわからない.
つまり,区間推定をおこなったり,そもそもt検定なんてしない方がいいことも気づかないのである.
統計学初学者にとっては,統計学の壁は分厚く感じるが
「南風原朝和(2002)心理統計学の基礎―統合的理解のために.有斐閣アルマ」
という
1.初心者向けで
2.幅広い統計学の知識を導入し
3.新しい手法も紹介している
良書が出版されたため
それを読むべきである.