大変共感いたしました
★★★★★
統合失調症の心理療法的アプローチはしないと、精神科医らは仰いますが、この本の中で、いく人かの患者さんが見事に寛解され、社会復帰までされているようです。統合失調とひとたび診断名をつけられてしまうと、不治の病と思い込み、絶望されてしまう方が多い中で、一筋の明かりを見出したように思われました。入院治療と薬物療法だけで放置しておくことはないのです。周囲の理解や、グループホームの充実など、かなり尽力は必要ではありますが、少しでも患者さん方が人間らしい生活を送れる希望を持たせてくれるものと感じました。悩んでみえる多くの方に読んでいただきたいものです。