制御の授業を理解できなかった人、一気に復習したい人に最適
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みなさんのレビューにもありますが良書です。
高校までの物理、数学などは理解できたのに大学に入ってから授業についていけないという人は多いと思いますが、その原因の大きな一つが「演習量が足りない」という点でしょう。その点この本は制御工学に慣れるのに十分な演習量があります。問題のレベルも初学者に最適なレベルで、問題を解いていくにつれ自然に身につき、しっかりと制御の基本が理解できるようになるでしょう。制御工学を授業でやっている人は、授業の進度に合わせてこの問題集を進めていきましょう。理解度がぐんと高くなります。授業をとらずに制御を学ぶ人は、もう一冊教科書を買うとよいでしょう。
また、制御工学は授業でやり、一応単位は取れたけど、すっかり忘れてしまったという方にも最適です。私がこれにあたりましたが、10時間程度で解き終え、無事制御工学を思い出し、理解も非常に深くなりました。
すべての制御工学学習者にオススメ
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私は大学3年生の時にはじめて制御工学の授業を受けましたが、指定された教科書も、図書館にある他の参考書を見ても、よく理解できない部分が多かったです。
特に、私は周波数応答の部分に関して理解があいまいでした。多くの参考書はベクトル軌跡やナイキスト線図、ボード線図などについてはパターン別に形だけが載っていて、なぜそういう形になるのか、実際にどう書くとよいか、等を詳しく解説しているものがあまりありませんでした。
このテキストは違います。古典制御論について、豊富な演習問題と共に、かなり詳しい解説がついています。ほとんどすべての問題で消化不良を起こすことはありませんでした。演習問題も、その分野の基礎法則を理解するような問題に始まり、最終的には具体的な値を用いた実践問題まで発展させていく感じです。
どのテキストを見ても全然理解できなかったので、このテキストの存在は革命的でした。このテキストを一通りやった後、他のテキストを見ると「ああ、そういうことだったのか」と納得できるようになります。
逆に、定理の数学的証明等については詳しく書いてない場合が多々あります。主に演習がメインです。したがって、これとは別に一冊参考書があれば、古典制御論は問題ないと思います。
(筆者もそれは分かった上で書いていると思います。)
実際大学院入試の勉強にも使えました。
すべての制御工学学習者におすすめです。
良書
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演習問題が多く解答も丁寧で、易しい問題から発展問題まで順を追って勉強できるので、学生や初心者に最適です。
ペンを動かしてみて初めて本当の実力がつくと思いますので、何問か実際に解いてみることをお勧めします。
これがあれば教科書なんていらないかな?
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姉妹本「演習で学ぶ現代制御理論」のわかりやすさにつられて,古典制御版も購入.要所を押さえた例題ばかりで,短時間にこれ一冊でいわゆる古典制御理論は理解できたという充実感が味わえる.
例題も単なる数式を解くのではなく実際の状態のイメージが容易なシミュレーション問題(外力と変移,給水量と水位etc)となっており,それが理解を容易にしてくれる.
このくらいの厚さ(1cm位)の本ではヒント程度の解が普通であるが,姉妹本と同様に章末問題の解答にも手抜きがないところは好感が持てる.
専門書では難しい解説を「明らかに」と省くことが多いが,この本は「ん?」と感じるところもなく,完全スッキリ消化できて気持ちがいい.(適度な厚さだから,臆することなく取り掛かれ,到達感,充足感が早く得られた.)