また最適レギュレータ問題など一部の設計理論では,かなり高度な
設計法についても丁寧な説明があり,さらに進んだ内容を志す方々に
多くの示唆が含まれています.
制御工学の一般的な教科書として十分な内容を備えており,また制御工学の
修得を志す技術者にとって好適な書でしょう.
古典制御では、例えば、周波数応答の意味について、その定義にしたがって厳密な導出がなされています。
多くの制御工学の本では簡略されがちなところです。
また、現代制御では、最適レギュレータの導出はもちろんのこと、
重み行列を定めるための設計法(折り返し法)について詳しく書かれていて、
他の教科書には見られない特徴となっています。