属国民主主義論―この支配からいつ卒業できるのか
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尊皇攘夷ならぬ尊米攘夷の「永続敗戦」レジームで対米従属を強化する日本。
いつ主権を回復できるのか?
本当の民主主義は、どのようなかたちで実現できるのか?
「コスパ化」「消費者化」「数値化」「幼稚化」「階級化」などをキーワードに日本を代表する2人の知性が徹底討議。
自発的隷従の論理と心理を抉り出す。
【主な内容】
はじめに
第1章 さらに属国化する日本の民主主義
●加速する属国化
●主権回復と否認という病
●天皇の上位にあるアメリカ
●敗戦しなかったイタリア
●トランプ、サンダース対ウォール・ストリート
●孤立主義に向かうアメリカ
●安倍政権の改憲志向とアメリカの反応
●属国なんだからしかたない
●なぜ反安倍勢力は結集できないのか
●共産党は党外の人間と親しむべき
●社会に包摂されていた左翼思想
●日本人はいつ立ち上がるのか
●本物を知らない政治家たち
●くじ引きと投票二日制
第2章 帝国化する国民国家と霊性
●グローバル化とローカル化の波
●世界とリズムがずれている日本
●国民国家は帝国化に向かう
●帝国化時代の日本の立ち位置
●中国のシルクロード進出
●日本文化は端境期に生まれる
●低迷するフランス
●国民国家としての日本を支えている天皇制
第3章 コスパ化する民主主義と消費社会
●大衆の幼稚化とデモクラシーの危機
●反米から親米への転換点
●おカネを使うことだけが生きている実感
●社会の価値観の一元化
●コスパという病
●コスパ偏重と自己責任
●人は客観的な査定を求める
●効率追求で失われる雇用
●工場法以前の状況に近づいている日本
第4章 進行する日本社会の幼稚化
●幼稚化する老人たち
●旦那芸を復活せよ
●若い世代の幼稚化とイニシエーションの欠落
●受験勉強がなくなったことによる学力低下
●固定化しつつある階層と階級
●日本を脱出できる人間が高く評価される
●日本社会に蔓延する破滅願望
●原発再開が象徴するもの
●日本人の自己嫌悪とニヒリズム
第5章 劣化する日本への処方箋
●社会の土台は倫理である
●身体性を回復せよ
●イデオロギーよりも人間性
●ネッワークがあれば、生活は成り立つ
●社会には統制されていない部分が必要
●会社が持っていた共同体機能の消失
●都市と地方の文化資本格差
●日本の農業は自給自足に向かう
●悪徳資本家への天罰
●貨幣と身体性
●成長戦略論の間違い
●リフレ政策の嘘
●もう戦争しか需要を創り出せない
おわりに