自然な農業へのステップ
★★★★☆
絵が多くてかわいいし、わかりやすそうだったと感じて購入。
実際に読んでみてもわかりやすいし、実行しやすい組み合わせからやってみようと、意欲もわきます。
ただ、読みやすい分だけ、内容が物足りないところもあります。もっとたくさんの例を挙げてもらえると、さらに良かったと思います。また、手に入りにくい植物やあまり知られていない植物については、代用植物も挙げて欲しいと思いました。
さて、いささかお節介かもしれませんが、レビュアーさんがご指摘のズレについて、ちょっと解説をさせていただきます。
ベリー類、ラベンダー、ローズマリーの扱いは「混植はだめ」だけど「縁取りはOK」という事のようです。鉢植えなら本書87ページの絵のように「一緒に植えず、別植えで近くにおいて育てよう」という事なのでしょう。
しかし、レビュアーさんのおっしゃる通り、読者にわかりにくい表現ですので、著者や出版社に追記をお願いしたいところですね。
またつるなしインゲンとピーマンの組み合わせについては、普通のインゲンのコンパニオンにルッコラを挙げているだけに、正しいのかどうか判断に迷います。
しかし、その一方で、著者の農業に対する愛情と切実な願いが、見受けられるところもあります。
「はじめに」と「コンバニオンプランツによる野菜づくりの基礎知識」を読むと、いわゆる慣行農法とはどんなものか、自然と共存する農業とは何か、もっと知りたいと思う方もいらっしゃると思います。
そういう意味でも、大事なステップとなる本だと感じましたので、お勧めです。
単純な内容、検証してみます。でも・・・
★★☆☆☆
アブラナ科野菜とキク科野菜を混ぜて植えれば、
アブラナ科野菜の害虫はキク科野菜を
キク科野菜の害虫はアブラナ科野菜を
それぞれ忌避するため農薬が要らなくなる。
・・ということらしい。
もともと野菜A〜Cは、虫A〜Cに害された。そこで
野菜Aは、成分Aで、虫ABCを追い払おうとし、
野菜Bは、成分Bで、虫ABCを追い払おうとした。
しかし、
虫Aは成分Aを克服し、野菜Aを害する。
虫Bは成分Bを克服し、野菜Bを害する。
そこで、野菜ABを一緒に植えれば、という発想。
理屈は単純で、1〜2ページで済む内容である。
検証してみます。
わかりやすくていいけど
★★★☆☆
家庭菜園初心者です。
農薬を使わずに野菜を作りたくてこの本を購入しました。
絵や写真が多くわかりやすいです。
できればもっとたくさん組み合わせをかいてほしかった。
あと、パセリは浅根と書かれていますが、根がまっすぐ下に深く伸びていくので浅根とはいえないのでは?
ちょっと疑問に思いました。
虫除け効果?
★★☆☆☆
ここ10年あまり趣味の無農薬栽培を実践してきました。 早速チンゲンサイ+シュンギク、キャベツ+レタスの組み合わせでネットなしで試みましたが虫害が軽減できた実感がありません。 チンゲンサイは数ミリの黒い蛹?で全滅、キャベツもモンシロチョウの蛹が多数つきました。効果を示す比較データを掲載していただきたいと思います。
ただ密植で栽培の種類がふやせた副次的効果はありました。
参考になります!
★★★★★
日本の伝統農業の中で、農薬のなかった時代に少しでも病害虫を防ぐため、また、連作障害を防ぐために行われてきた混作を、かわいいイラストで紹介してくれています。
私は市民農園を借りていますが、ただでさえ狭い農園、混作で多種類の野菜を作れて、さらに少しでも病害虫を防げるのであれば、こんな好都合なことはない、と思います!
紹介されている作付例の種類は少ないですが、○○科と△△科の相性がいいんだ、とわかれば、いろいろ応用してみることもできそうです。