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ノーボーイズ、ノークライ [DVD]

価格: ¥4,935
カテゴリ: DVD
ブランド: メディアファクトリー
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うまいラストシーン ★★★★☆
妻夫木聡とハ・ジョンウともに好演でした。
二人とも、いろんな物背負っています。家族との絆がきれない青年、家族との絆がない青年・・・どちらも世間的にみて幸せな生活ではありません。まっとうな生活を送っていません。その二人なぜか段々と心が近づいていきます。二人がカラオケ大会で歌うシーンが可愛いです。
ハ・ジョンウがリンチされ・・・それからラストシーンへ向かうのですが、私はほっとしました。
新潟ロケも効いている、日韓合作映画。 ★★★★☆
どん底の生活を送る日本と韓国のふたりの若者。日本で成功した韓国マフィアの元で働くふたりの「叫び」は、言語の違いこそあれ胸にズシンと響いてきた。日本側キャストは皆、普段のイメージをかなぐり捨てた演技が素晴らしかった。妻夫木は概ね「笑顔の似合うナイスガイ」の風情だが、時折見せる「悪意の表現」と「裏切り」の芝居に圧倒させられた。時々悪役にも果敢に挑む俳優だが、生活のために働く悪事、という難しい情感を出し切った。徳永えりは「アキレスと亀」に続く汚れ役だが、「フラガール」娘もいい女優に進化したものだ(笑)。ゲスト出演の貫地谷しほりと共に妻夫木とは初共演のはずだが、ふしだらさと生活苦からの「仕事」に悩み、兄(妻夫木)から足蹴にされるシーンの芝居は特に凄かった。対する韓国側俳優陣もみな上手い。ハ・ジョンウは今回初めて見たが、精悍なイメージがまず良い。それと悪事に加担しているものの、根が正直なところや、それゆえにラストでひとりマフィアのドンに会いに行くところなどの演技力が光る。チャ・スヨンはまだちょっと演技が固かったかな、と思うが、徳永とは正反対のクールビューティであり、今後が楽しみな女優である。日韓合作というと、どうしても「最後は握手」みないな作風が多いが、みんな悪役、のようなシチュエーションは珍しく、脚本の渡辺あやの力量がわかる。新潟の暑くて曇りがちの風景も映画によくマッチしていた。特典ディスクには日記風メイキングが収録されている。星は4つです。
亨もヒョングも最高!!! ★★★★★
何と言っても2人の演技力には脱帽です。
ヒョングに挨拶以外の韓国語を流暢に話し驚いた彼に白々しく「韓国語わからない」と言った時や、ヒョングを騙して大金を手に入れようとしたことがバレて彼に問い詰められ開き直る亨の表情は、以前、悪役を演じた時を思い出し背筋が凍るようでした。
が、ヒョングと一緒に楽しそうに熱唱した後や、ネタバレになるので詳細は伏せますが、最後の場面の表情はまるで天使のようで妻夫木聡さん本来の姿を観た気がします。
また、その彼に勝るとも劣らない韓国を代表する俳優。
この2人だからこそこんな素晴らしい作品が生まれたのだと思います。
このことをきっかけに近くて遠い国から近くて近い国に韓国がなればいいと妻夫木聡さん同様に思います。
2人のファンには勿論ですが、そうではない方にも是非、お薦めしたい作品です。
最後はファンタジー ★★★★★
家族から捨てられた男と、家族のしがらみから抜け出せない男の友情ストーリー。悲痛な物語なのに、どこかユーモラスで不思議な手触りのドラマでした。
裏社会の下っ端同士の二人の青年が共有するのは、捨てたくても捨てきれない家族への思い。亨は自堕落な妹や病気の甥、痴呆の祖母を抱えて身動きがとれず、「いっそ家族などいなければ」とさえ願うことも。
一方、ヒョングは親から捨てられ家族の意味さえ知らずにいるが、それでも僅かに残る母の記憶を心にしまっている。そんな彼らが互いの孤独を知り、分かり合っていく...。何もかも違うけれど、どうしてか理解できてしまう、そんな人間がいるんだろうな。

特に、印象的なシーンは、あがた森魚演じる怪しい雑貨商に「これを飲んだらお帰り下さい」とお茶を差し出されたときの、妻夫木聡の表情アップ長回し。そして、元カノ(貫地谷しほり)と決定的に別れが決まって段々と変わっていく表情。
白眉は、亨がカラオケ大会に飛び入で、PUFFYの「アジアの純真」を歌うところに、ヒョングが絡むシーン。「チェイサー」では心がない殺人鬼を演じたハ・ジョウは、このなんとも情けなくも心優しい男も似合っていた。ここで、八方塞がりのふたりの不思議な友情が固まる。
そして、ラストの一連のファンタジーのようなシークエンス。他にも、言葉はないが、その語らない表情や背中や空を見上げる視線など、深読みできる画、等々。

渡辺あやの脚本とあって、何気ないエピソードの使い方、つなげ方が上手いなぁ、と思う反面、心情表現のナレーションが多いのが少々気になった。また、チスの父親が人違いで、がっかりさせた後、簡単に本物を見つけちゃったり、ラストの亨の登場の仕方とか、ご都合主義的かなと思うところもありました。
でも、ちょっと間違えばただのシリアスで悲しく怖いだけの映画になってしまうところを、独特の空気感で普遍的な物語に仕上げたのは流石です。恋愛じゃない物語りも描けるじゃないか。