当時の興銀ではまだ「良い仕事をしろ、良い仕事とは、日本経済の為になる仕事だ」と教えられました。
それが「儲けられない銀行は尊敬されない」になり、やがて「長銀に負けて良いのか...」になり、そしてバブルに突入して行きました。
この本を読んでから、「小説銀行大統合」を読むと、感無量です。
戦後の興銀を含めた日本経済を導いた経営者達は、戦犯追放等によって若かった。中山素平さんは40台でした。それに比べて、バブルの責任を一向に取らず、地位に居座ろうとする現経営陣は・・・・。
興銀に特別な思い入れの無い方でも、高度成長時代の日本経済を興銀という組織を通じて振りかえる意味で、面白い本だと思います。
30代以下の世代がまたヒトフンバリして、再び、日本経済に活力を呼び戻しましょう。