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確率・統計 (理工系の数学入門コース 7)

価格: ¥2,625
カテゴリ: 単行本
ブランド: 岩波書店
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理学系の学生にわかりやすい ★★★★★
確率統計は理系の学生に限らず文系の学生も勉強する方々が多いと思います。
ここでは理学系限定(確率統計の非専門家)でレビューさせてもらいます。

この本は非常に丁寧に記述されており、理学系の学生(2年程度)ならば読解でつまづかないはずです。
もし読み解くのに難を感じるのであれば、おそらく基礎知識が欠如しているので、高校の確率を復習する
ところから始めた方がよいでしょう。

1章では基礎知識が復習されます。中学高校で学ぶ事項が多いので容易です。
後の章で使用する2項定理や多項定理に関する記述があります。

2章では確率の定義に始まり条件付き確率とベイズの定理の初歩を学びます。

3章は少し難易度が上がります。平均や分散、確率分布についての学習が主なテーマです。
積分が出てきます。積分の変数変換の知識(ヤコビアン)とガウス積分の知識を
事前に知っておくほうがよいです。

4章では具体的な確率分布を詳しく学びます。正規分布が出てきます。
2項分布から標準正規分布への極限を学習しますが、説明がやや実験的でエレガントではありません。
モーメント積分を利用する中心極限定理の証明は他書を参考にするとよいと思います。

5章は母集団や標本の学習から始まります。正規分布を利用してカイ2乗分布、F分布、t分布を学びます。
ガンマ関数やベータ関数の知識があると読みやすいと思います。
カイ2乗分布の完全な証明は提示されていません(証明の方針は書いてある)。
腕力のある方は自力で証明できますが、自信のない方は他書を参考にするとよいです。

6章は検定の方法が説明されています。最初に最尤法が説明されていますがあまり詳しくありません。
計算方法を知る程度です。引き続いて仮説の棄却等の概念を学んでいきます。
適合度と独立性の検定の個所は多少難しければ飛ばしてもよいと思います。
この章の後半では最少2乗法を1変数の線形回帰の場合だけ簡単に触れています。
1番最後にフィッシャーのZ変換が唐突に出てきますが、初心者は飛ばしても差し支えないと思います。

最後の7章は確率過程の初歩です。ランダムウォークやマルコフ過程に少しふれて終了です。


本書は入門用の教科書としてはしっかりしていると思います。
問題もたくさんあるので、問題を解く事で感を掴めると思います。
計算をしないと納得できない、そんな人向けの分かりやすい入門書です。
大学の1−2年で読むべき本です。 ★★★★★
大学の授業を受ける前に、予習として読んでおくべき本だと思います。
理工系以外の経済や経営でも、確率・統計は使うので、授業の前に読んでおいてください。

分からないところは、授業で使う教科書の同じ題材のところを例にして、先生に聞いてください。
決して、この本を見せて聞かないように。
それでは、予習の意味がないかもしれないからです。
中には、むっとする先生もいます。
世渡り上手は学生の頃から身につけておくとよいと思われます。
確率・統計では、いちばんわかりやすい本です ★★★★★
数理統計的な説明が、詳細すぎもせず、はしょりすぎもせず、非常に読者フレンドリーに
書かれています。
文系の読者にも読めます。
全体に読みやすく書かれていると思いますが、とくに次の2点は素晴らしいですね。
1)適合性と独立性の検定のところの多項分布が正規分布の積で近似されることから、
カイ2乗分布を説明するところ。
2)マルコフの推移過程の説明。

例題も身近な例が使われ、親しみやすい本になっています。
分かりやすい ★★★★★
大学のTAでマルコフ過程を教えることになって困っていたのですが、この本のおかげで助かりました。他の本とは段違いの分かりやすさです。外見は堅くて難しそうな本ですが、中はとっても簡単な例を用いて分かりやすく解説してあります。古くてもいい物は残るんですね。他のシリーズも買って数学嫌いを克服したいと思います。
数理統計を学びたい方へぜひ ★★★★★
統計手法を教える立場になったので,手法だけでなく数学的背景も押さえておきたいと思った.
数理統計学は学生時代に学んだが,すっかり数式を扱う能力が落ちているので,そんな自分に向いた書物はないかと思っていて手にしたのが本書である.
いわゆる公理論的な構成はとっていないし,数学的厳密さも追求していない.しかしそれでも,ある程度「証明つき」で統計の公式などを理解したい方にはおすすめできる内容だと思う.必要に応じて,本書を出発点に,それぞれの専門書に進めばよい.
高校3年生〜大学1年生程度の微分積分の理解があれば読み進めるでしょう.数式つきで統計法を理解したい方や,数理統計学の入門書を探している方に,とてもよいと思います.