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眠る劣情 (キャラ文庫)

価格: ¥560
カテゴリ: 文庫
ブランド: 徳間書店
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結果は見えていたけれど、見えていたが故の二人の関係がぞくぞくきた ★★★★☆

はっきり言って、ちょっと考えれば話のフィナーレは最初の時点で予想がついてしまうのですが、ぎゃくに最後に辿り着くまでの過程は結構入り組
んでいて予想外でした。

SMが主眼点というのも面白かった。
SMに辿り着く心理などがかなりえぐく描写されていて、エロ的は読みごたえたっぷり過ぎ(笑)
しかも脇キャラが光ってる。妹にしろ途中から晶に接触してくるミステリー作家にしろ、キャラとして厚みがある。
それにしても、SM系のエロの方がやっぱり読んでいて萌え(そして燃え)ますね〜。
言葉攻めや公共の場所でのローターとか、やっぱ普通じゃないってこと自体で何気ないことでも燃えてしまうのか。
最後にやっとお互いに普通の優しいセックスをする場面はあるものの、それまで過激系だったので優しいのはもちろんいいけどちょっとだけ物足りなさ、ソフトすぎに感じてしまったのは、やはりSMの成せるマジックか?(笑)

伏線的なからくり人形に仕込んだ何かや、自分を自分で消したいと思っていた晶の心情などは正直このSMセックスで霞んでしまってます。
信頼できる相手としかSMなんてできない。
そんなセリフがありますが、晶が本当に信頼できる相手である章文は、昔から今まで晶にとって一番大切な人だったのかもってことですかね。

晶の妹はかなりウザいブラコンとして登場。
こういう女性キャラ、本当にウザい分、倒されるとすっきりするキャラ。BLではうざ女、重要。話が引き締まりました。
ホントに恐いのは主人公 ★★★★☆
正直、妹誘拐に関しては読む前から展開が予想できます。加えて、妹から兄への執着も『情念あふれる愛情』なんかじゃなく、幼稚なワガママでうざったい。前半はうーん、いまいち面白味に欠ける……と。
けれど一応誘拐事件にケリがついた後、後半1/3くらいから盛り上がりました。
Sな攻めが実は……。
Mに目覚めた受けが開き直り……。
限りなく怪しかった作家先生が……。
この辺りがちょっと意外かつ楽しかった!作家先生がもっと悪人でもよかったぐらいですよ。ラストもちょっと後を引く感じでよかったし。
ただ、高階佑さんのイラスト、とてもキレイなんだけど、攻めと作家先生の描き分けが今一つで。同じ顔に見えてしまったのが残念。
サスペンス度が高いです ★★★★★
『凍る月』シリーズを読んで以来、次々と読破している夜光花先生の本。
からくり人形店に勤める内野晶が、親友である明石章文に婚約の報告を受けた直後、妹が突然何者かに誘拐されてしまう。晶への犯人からの要求は「明石の結婚を阻止しろ」というもの。なぜそのような要求をされるのかわからないながらも条件を呑むしかない晶は、高校時代に明石が自分に対して抱いていた好意を利用して結婚をやめさせようとするが……というところからストーリーは始まります。
もともとサスペンス的なものや謎解きのように、ドキドキさせながら読ませてくれる作品を多く執筆されていますが、今回も例に違わず最初からドキドキハラハラしっぱなしでした。
謎の多い久緒がどんな風にストーリーに絡んでくるのかとか、SM混じりの激しい濡れ場とか、犯人は誰なのかとか、ドキドキする要素は数多くありますが、読んでいて一番ハラハラしたのはやっぱり妹・初音の存在です。もうはじめから晶に対する病的なほどの執着心が大炸裂で、真面目に気分が悪くなります。初音ひとりのまわりだけがメロドラマの修羅場のような空気を帯びています。本当に怖くて、気持ち悪くて仕方なかったので、最後のあたりで晶が初音に「鬱陶しくてたまらない」とハッキリ言ってくれた時はすーっとしました。もうちょっと言ってやってほしい気はしましたが。
そしてすべての謎が解け、最後のシーンで晶の部屋に置かれているからくり人形の真実に、サーッと背筋を汗が滴るような心地がしました。一歩間違えていたら…と考えると、恐ろしいです。
からくり人形と聞くと、なぜだか不気味な気がしてあまり良い印象を持っていない私ですが、「やっぱり気味が悪いな」と改めて認識しました。けど、からくり人形を手作りするというのは、是非ともやってみたいです。
何はともあれ、面白かったので☆5つで。
ネタバレ有り ★☆☆☆☆
夜光花ファンなら今作品の誘拐犯が誰なのかすぐわかったのではないでしょうか。 私はあらすじを読んだ時点でまさかなぁとは思ったのですが、あんのじょう推理どうりの犯人でガッカリしました。 なぜなら、手口が前作の「七日間の囚人」と似てるんですよね。 (あれも攻めの自作自演というオチ) あの作品では犯人の意外性に驚きましたが、また、同じオチだったので想像どうりの展開すぎてガッカリです。同じオチ二回はキツイ………。 内容も攻めが自分勝手すぎてイライラしました。妹を誘拐し主人公を精神的に追い詰め、自分は被害者ヅラしつつ主人公をレイプ(あの状況でのセックスはどうみてもレイプ)その時被害者ヅラで、ちゃっかり主人公に罵声浴びせてます。 しかし抱いてみたら主人公がドMだとわかり「俺はSじゃないからお前の性思考にはついていけない。SMプレイのセックスは辛かった。慰謝料なら出すから別れてくれ」と言い一方的に別れる。サイテーじゃないですか。妹を盾にノンケの主人公精神的に追い詰めレイプしといて、性の不一致を理由に別れくれって………それも慰謝料なら出すからと言うサイテー台詞付き。 妹の存在にもイライラしましたが、攻めの自分勝手な行動には呆れてしまいました。 ラストはハッピーエンドですが、なんかスッキリしない終わり方でした。
事件? ★★★☆☆
妹が誘拐され、犯人からの電話で主人公晶は動転、頭が真っ白。
どうする事も出来なくて、犯人の言いなりに・・・
おかしな要求にもかかわらず、妹の救出の為とはいえ、友人をだまし、
晶は結婚目前のその友人の婚約破棄までさせてしまう。
そして妹の為に、自分が騙した男に抱かれ、恋人の振りまでして周りを嘘で固めてしまう。
肝心の妹は、度を超す兄への「愛」にのみ生きがいを・・・気持ち悪いです。うざったいです。
いくら負い目があろとも、晶の家庭は両親も含め、揃いも揃って娘の我儘聞き過ぎです。
そんなだから一家で妹をダメにしたんだろう?と、かなり苛々してしまった。
冷めた目で見れば、ここに出て来た人達は、皆、自己中で身勝手な人達ばかりでありました。
男同士の絡みを除けば、一昔前に流行った2時間ドラマ仕立、ってな感じの話です。