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ネムルバカ (リュウコミックス)

価格: ¥580
カテゴリ: コミック
ブランド: 徳間書店
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リアルな「気づきと成長」※ネタばれ気味 ★★★★★
※ネタばれ気味です。

この作品は、主役の2人を通して、「気づきと成長」を描いているのだと感じます。

先輩は、音楽活動で、壁を越える事を望んでいたが、中々越えることができなかった。
ところが、本人の意思とは関係のないところで、他人のシナリオによって世間的な成功を得る。
壁の外に出る事ができたのだけれど、本当にやりたかったのは、ただ出る事ではなかった。
それに気づいた先輩は、そこから離脱し、もう一度自分の道を走り出したのだ。
入巣は、先輩がいなくなり、再会した事によって、先輩に依存していた自分に気づいたのだと思う。
この気づきによって成長し、ラストで何とも頼もしい「入巣先輩」になっていたり、CDのくだりがあるのかな、と。。

自分が何かをできるようになって、世の中に残したい!と思っている人は、
一度はこのような経験をするのではないでしょうか。
私は上記のようにテーマを解釈し、とてもこの漫画が好きになりました。
モノをつくる事で自分の存在意義を見出したいので、特に先輩に感情移入しました。
「駄サイクル」「なんの目的もなくただ毎日生きてんのかよ?!」という言葉はグサグサえぐられました。。。
真面目でやさしくて、自分の敷いたレールを進んで行く先輩、ステキすぎ!!

あともう一つ、この漫画の好きなところは、そんな悩ましいテーマをのぞかせながらも、
質感の大半がほほえましい要素にあふれていて、自分の青春時代を心地よく思い出させてくれるところです。
石黒さんの作品は、ある種のノスタルジーな気分にさせられる描写や世界観があると思うのです。
ネムルバカは、私の大学時代のもやもやした生活、恋愛や将来に悩んでいた気持ち、あたりがじんわり思い起こさせられます。
大人でもない、子供でもない、喜びも挫折もたくさんあった、おもしろい時期だったと思います。
時間のある時にゆっくり読みたい ★★★★★
普通の人が沢山出てくる漫画です
生きていれば多くの人がかかるであろう葛藤やジレンマみたいなものが描かれています
他の作家ならば重くしたがりそうな題材ですが
この作者はさらーっと描いています
というか重くするような話でもないんですが
似たような悩みを抱えて結論有りきの中でそれにたどり着くために
問題を大きく捉えたり、聞こえのいい言い訳みたいなものを求めてる若年層にはそうしたほうが良く映るんでしょう

どこかおっさん向けな漫画だと思います

17キロヘルツサウンド ★★★☆☆
この著者の初めての単行本購入です。
大学時代の焦りや不安と友人との距離などが題材のマンガですが、
もっとひどい目にあっていて思い出補正が効かないと、
全体的に古臭い印象です(読書量の問題もあるかもしれません)。
構成やセリフ回しに、この年代と共感するものが、
もしかしたらあるのかもしれませんが、残念ながらもうわたしには聞こえないようです。
ユーモアのある他の作品から読むべきだったのかもしれません。
希望と、不安、それと焦燥が交錯する青春を描いた傑作。 ★★★★★
 同居する先輩と後輩のふわふわした日常を書いた傑作。
 「それ町」のようにまったりの日常感をベースにするも、地歩がまだ固まっていない大学生達の焦燥感と不安がそれとなく描かれている。
 このまま何となく社会人になって、何となく結婚して、何となく年老いていくのだろうな……、という漠然とした人生観はあるものの、それが保証されているわけでもなく、かといってそれ以外の道を探そうにも、探す手段すら分からない、といった一種無気力な後輩と、確固たる夢を持って頑張ってはいるものの、それがいつ報われるのか、そもそも報われるときがくるのかさえ分からず、漠然とした不安の中で頑張っている先輩。そんな二人のふわふわとした日常が書いてあるだけ。なのに面白いし、ラストは心にずしんとくる、不思議な作品。
 明日の見えない、無意味ともいえる壁堀をやっていた鯨井先輩が、ある日手を伸ばすと、壁が突き抜け、けれど壁の向こうに行くのには、別の処にあるドアを通じて入っていくのが印象的。
 だからこそラストへ収束することになるのだろう。本当に自分の手で壁を突き抜けて行っていれば、悲しい顔になんてならなかったのに……。
 ちなみに自分は入巣柚実の方が好き。それと「萌えナビ」に興味があるんだけど……。
自己表現の中にいる人には共感を得にくい読み物かも ★★★★★
ミュージシャンとしての夢に向かう先輩と何に進んでいるのかわからない後輩の日常を描いた作品。
日常物の中でも度々加えられる石黒流アクセントで普通の出来事がちょっと奇抜な出来事に生まれ変わったり、普段考えていない事を考えさせられる内容になっています。「あるある」が売りの日常物ですがネムルバカでは「普段考えた事は無いが、成程」という展開が続き、なんとなく不安を感じている学生にとってはその原因が浮き彫りにされるのではないでしょうか。

ただ、少しやっかいなのが自己表現を素晴らしいものだと思っている人にとっては反感を買う内容も入っています。
作者が漫画家という事もあり「多くに受け入れられる事」を前提に動いている人にとっては非常に共感を得やすいと思うのですがグループや個人の自己満足で終わってる・終わってしまったものをソフトに批判しているシーンがあるのでそういった方は目を通さない方が良いかもしれません。

何にせよ、荒唐無稽な展開は無いものの日常の不安・葛藤・心理描写を絵で上手く表現されている一作。この作者の漫画の中でもイチオシです。
百合道白帯 ★★☆☆☆
ルカ(先輩)はインディーズバンドの活動で忙しく金欠の日々を送っている。入巣(後輩)はこれといって打ち込めるものがなくバイトの日々を送っている。大学の女子寮で同室のふたりは、それぞれ違った環境にいながらも、ぐるぐる廻る青春のサイクルで「大学生」という不思議な時間を共有していた。抜け出すことのないサイクル、壊すことが出来ない壁。しかしある日、ルカ先輩のもとへ……。
大学の先輩後輩の友情ものって感じでしょうか。大学生活を楽しもうと思っていた店長には、「夢があるから」「夢がないから」という考えはなかったので、不思議な気分で読みました。友情微百合といった感じなんですが、「私は男に興味ないから」とか「私はお前が大事だよ」という言葉のせいで、入巣に「カモフラージュって…なんのカモフラージュ……?」という風に言われてしまったルカは笑えました。それに最終話でルカが歌った「何黙ってんだ!何か返事をしてくれ!!」という歌詞に、ふたりの絆が出ていました。青年誌のため絵の好みはあると思いますが、まあまあかと。
面白いです。 ★★★☆☆
面白いです。