池のほとりで独り静かに涙を流すムーミントロール。いつもは春の訪れとともに谷に戻ってくるスナフキンが、今年は夏が近づいても帰ってこないのです。
スナフキンは、宿敵パークキーパーへの復讐を果たすために孤独な旅を続けていたのでした。スナフキンの消息を知らないまま、投獄されてしまうムーミントロール。いなくなった家族のことを心配しつつ、舞台劇の準備を始めるムーミン谷の仲間達。3つに分かれた物語が夏祭りの一夜にむけて進んでいきます。
北欧の短い夏をせいいっぱい楽しく生きるムーミン谷のみんなの物語です。
星5つではないのは、ムーミンシリーズの後半にもっと深い物語が待っているからです。
単語は同程度の子供を対象としている他の本に比べて難しい(中高で習わなかった単語が多い)と思います。でも、絶妙なタイミングで挿絵が入っていて理解を助けてくれます。高校生2,3年生くらいの方ならいちいち辞書を引かなくても気楽に挑戦して最後まで読めると思います。