虚ろの海
月のみ現る
過ぎ去る帆もなく
4年が過ぎ去る
灯台守はどんな思いでこの詩を残し、去っていったのでしょう。
パパは灯台守になることを決意します。
一方、ムーミントロールは、森の中に素敵な隠れ家を見つけたのですが、そこではたくさんの蟻が活動していました。ムーミントロールがミーの手伝いをすることと引き換えに、ミーは蟻を隠れ家から遠ざけることを約束します。
数日後、ムーミントロールはその一帯は焼き払われているのを知りました。
ミーは答えます。
「あなたは私がどうするか知ってたはずよ。ただ聞きたくなかっただけよ。」
灯台で暮らす両親から離れ、外で寝泊まりするようになったムーミントロール。
海馬との出会い、人々が忌み嫌うGroke(モラン)と始まった交流。
既にムーミントロールの少年時代は終ろうとしていたのでした。
ムーミン達との別れを予感させる寂しい寂しい物語です。夏が去った10月に読むのをおすすめします。
そして物語は最後の物語「ムーミン谷の11月」に続きます。
英語版の「ムーミン谷の11月」はまだ読んでいませんが、それを除いて手に入る物語
Finn Family Moomintroll
Comet in Moominland
Moominsummer Madness
Moominland Midwinter
Tales from Moominvalley
Moominpappa's Memoirs
Moominpappa at Sea
の中で群を抜いたできだと思います。単語、文章もこれらの中では最も分かりやすいです。