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Moominpappa at Sea (Moomins)

価格: ¥592
カテゴリ: ペーパーバック
ブランド: Square Fish
Amazon.co.jpで確認
Novemberとペアで是非 ★★★★☆
面白い。子供にはもったいない?
辞書を引き引きでしたが、十二分に呼んだ価値がありました。

ムーミンは、ムーミン一家は何を思い、どこへ行くのだろうか。
私が映画監督だったら、 Moominvalley in November とシーンを
切り替え、切り替えで組み立てます。

ムーミンシリーズのありがたい点は、日本語版もきっちりと
(英語版以上に)揃っていること。

単純な面白さは、Comet in ですが、これは「読まずに死ねない」
ですね。古いコピーですが。
別れの予感 ★★★★★
短い夏の終わり、ムーミン一家は住み慣れたムーミン谷を離れ、灯台がひとつあるだけの小さな島で新しい暮らしを始めました。

虚ろの海
月のみ現る
過ぎ去る帆もなく
4年が過ぎ去る

灯台守はどんな思いでこの詩を残し、去っていったのでしょう。
パパは灯台守になることを決意します。

一方、ムーミントロールは、森の中に素敵な隠れ家を見つけたのですが、そこではたくさんの蟻が活動していました。ムーミントロールがミーの手伝いをすることと引き換えに、ミーは蟻を隠れ家から遠ざけることを約束します。

数日後、ムーミントロールはその一帯は焼き払われているのを知りました。
ミーは答えます。
「あなたは私がどうするか知ってたはずよ。ただ聞きたくなかっただけよ。」

灯台で暮らす両親から離れ、外で寝泊まりするようになったムーミントロール。
海馬との出会い、人々が忌み嫌うGroke(モラン)と始まった交流。
既にムーミントロールの少年時代は終ろうとしていたのでした。

ムーミン達との別れを予感させる寂しい寂しい物語です。夏が去った10月に読むのをおすすめします。
そして物語は最後の物語「ムーミン谷の11月」に続きます。
英語版の「ムーミン谷の11月」はまだ読んでいませんが、それを除いて手に入る物語
Finn Family Moomintroll
Comet in Moominland
Moominsummer Madness
Moominland Midwinter
Tales from Moominvalley
Moominpappa's Memoirs
Moominpappa at Sea
の中で群を抜いたできだと思います。単語、文章もこれらの中では最も分かりやすいです。

短い夏のフィヨルドの国のモノクロームの風景 ★★★☆☆
ずいぶん昔にはテレビアニメでも放送されたムーミンですが、作者のトーブ・ヤンソンは、日本で制作されたカラー・アニメを見て、少し刺激が強すぎるのではと言う意味のことを言ったそうです。当時にしても暴力シーンとか多かったテレビアニメのなかで、ムーミンはひときわ牧歌的で、それでも刺激が強いと言うヤンソンの感想が私には不思議に思え、ムーミンを読むたびに思い出します。
本当にもう数十年以上も前の話で、ヤンソンが正確にはどのような感想を言ったのか、本当にそのようなことを言ったのかどうかも定かではありませんが、私の記憶のなかでムーミンは刺激の少ない物語として不思議な存在感を持ち続けることになりました。
短い夏のフィヨルドの国のモノクロームの風景のなかで、見捨てられた灯台の島でのムーミン一家の話で、スナフキンもヘムレンも出てきませんが、夜の海辺でのムーミンの邂逅など、美しく淋しい話だと思います。
英語が私には少し難しいので、星3つです。