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風俗嬢意識調査―126人の職業意識

価格: ¥2,415
カテゴリ: 単行本
ブランド: ポット出版
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【セブン-イレブンで24時間受取りOK・送料0円!】 著者/訳者名:要友紀子/著 水島希/著 出版社名:ポット出版 発行年月:2005年04月 関連キーワード:フウゾクジヨウ イシキ チヨウサ ヒヤクニジユウロクニン ノ シヨクギヨウ イシキ ふうぞくじよう いしき ちようさ ひやくにじゆうろくにん の しよくぎよう いしき、 カナメ,ユキコ ミズシマ,ノゾミ かなめ,ゆきこ みずしま,のぞみ、 ポツトシユツパン ポツトシユツパン 3795 ぽつとしゆつぱん ぽつとしゆつぱん 3795 第1章 風俗嬢意識調査報告(年齢・動機・経歴・収入・サービス内容仕事客・店・仕事の実態 ほか)第2章 風俗嬢座談会+再現インタビュー(風俗嬢座談会・調査結果とお店の中ヘルス系風俗におけるタイムテーブル-学園系イメクラで働く、坂本公佳ちゃんのある一日再現インタビュー・『風俗嬢意識調査』はこうして作られた)第3章 『風俗嬢意識調査』を読む(橋爪大三郎-風俗嬢の労働は、ごくふつうの労働なのか瀬地山角-フツー
風俗とは何か ★★★☆☆
風俗に行ったことがない人は、この本を読んで予備知識を手に入れることができるでしょう。行ったことがある人にとっては風俗嬢が日々何を考えて仕事にはげんでいるのかが分かり二倍楽しめるでしょう。
ストレートにタイトル通りの著作。 ★★★★☆
内容は、非本番系風俗店(ヘルス、イメクラ等)に勤務する風俗嬢126人に対し、1999年8月から2000年1月にかけて実施された面談形式、39項目のアンケート(「年齢」「動機」から始まり「仕事に対する誇り」「仕事の良い点」「風俗に対する認識」「客からの被害・被害への対処」「店からの被害・被害への対処」「相談相手」「性病検査」等)の集計とその分析に充てられた第一章、アンケート調査に参加した風俗嬢と関係者による座談会や再現インタヴューによる第二章、橋爪大三郎、瀬地山角、南智子、小倉千賀子、宮台真司らによる解題を付した第三章と、巻末資料として「調査に使用したアンケート用紙」「『風俗嬢意識調査』全回答」「風俗の分類と内容」「風俗用語辞典」がコンパイルされたものとなっている。

松沢呉一+スタジオポット編著『売る売らないはワタシが決める――売春肯定宣言』(ポット出版、2000年刊)とともに、日本国内のセックス・ワーク研究の資料として貴重な一冊。
とりわけ本書では、当の風俗嬢たちが、実際に自分たちの仕事をどのように考え、日々働いているのか? という点を出発点として、「現場」から乖離してその是非を問う議論になりがちな「売買春論議(※)」に修正を迫るものとして期待できる。

※本書アンケート17の「売春」の項の注意書きにもあるが、「一般に、風俗嬢のあいだで「売春」と言えば個人売春を指す」という。
セックス・ワークに関する議論では往々にして「性労働=売春」という構図に単純化されがちだが、こうしたアティテュードの差異には注意を払うべきだろう。

本書が刊行された意義は大きく、性風俗産業の従事者/ユーザー/非ユーザーを問わず広く一読を勧めたい一冊ではあるが、いくつかの点で気になることもある。
まず、調査から既にそれなりの年月が経過しているため、変遷の速い風俗業界の現状と必ずしも一致しないのではないかという疑問(さらに風俗営業法の「改正」により、現在では風俗営業の形態が調査当時と異なったものとなっていることも広く知られている)。これについては、可能な限り継続的な調査と「年報」的な公表の場が確保されることが望ましい。
また、対象となった被調査者が所謂「非本番系のヘルス」店の従業員に限られているため、それにともなって「風俗嬢」という労働カテゴリーの中でも回答傾向の偏差が大きいと推論できる。ソープランドや今日の風俗営業の主流となっているらしい(本番系も含む)デリヘル等も含め、さらに広範な調査が望まれるだろう。
また分析の母集団として調査に協力した風俗嬢の126人という数も決して多いものではないように思われるが、この点も今後に期待したいところか。

すくなくとも上記の点を考慮すれば、この調査報告はあくまで議論の叩き台といった程度に留めざるを得ないが、とはいえ、それで本書の価値が減じるというものでもない。
繰り返しになるが、風俗産業が多業種化し従事者/ユーザーの裾野が拡大する一方で、相変わらず実態にそぐわない観念論をベースに風俗嬢の労働環境の実際を一顧だにしない議論や、男権主義的な性的ファンタジーの充足のみを目的としたメディア情報が氾濫する中で、本書が刊行されたことの意義は何度でも確認されるべきだろう。
何だこれは? ★★☆☆☆
 売春の非犯罪化をめざす人々による調査といいながら、調査対象はヘルス、イメクラなど、売春防止法からいえば違法ではない、セックスを含まない風俗業に従事する者だけで、ソープ嬢が含まれていない。根本的に欠陥を含んだ調査だというほかない。橋爪大三郎、瀬地山角、小倉千加子、宮台真司、南智子が短い論考を載せているが、これをもって「圧倒的な材料」などと言う東大准教授・瀬地山はどうかしている。唯一、橋爪の、合法化しても風俗嬢が社会的スティグマを免れることはないだろうという客観的な論述が救いである。
今後を期待 ★★★☆☆
セックスワーカーの世界がこれまできちんとした調査がなされないまま議論がなされてきたことを考えれば、それだけで本書の意味はある。本書の対象は「非本番系」に限定されているが、いわゆる「本番系」との差別化が風俗嬢自身の意識のなかにもあることがわかる。売春の自己決定をめぐる議論は、本番系にまで立ち入らないときちんと議論できないことは本書の調査からも予想されるが、そのことについて5人の学者たちがきちんと指摘していないのは不可思議。調査を行った2人がもっと主張を出すべきだったのでは。今後に期待。
タイトルに引かれて買っちゃいましたw ★★★☆☆
質問の内容としては、もう少しつめてほしかった感じですが、普段何を考えて仕事をしているかは分かります。風俗に対して嫌悪感を持ってる人はぜひ呼んでみてほしいと思います。特に女性に。結構まじめに考えてるんだなって思いました。