庄内と村山の風土
★★★★☆
現在の山形には,4つの文化圏がある。
藤沢周平が生まれだ,鶴岡、酒田を中心とする庄内
県庁所在地のある山形、天童を中心とする村山
最上川の水運交通の要衝であった新庄を中心とする最上
移封された上杉公のお膝元米沢を中心とする置賜。
維新当時、庄内藩は、幕府側だったため、
県庁所在地を山形に奪われた。日本海側で
県庁所在地が内陸にあるのは、
特例の京都を除くと山形のみである。
庄内の人は村山を見下していた。
その村山に持っていかれた師範学校に藤沢は通った。
庄内のどちらかと言えば京都弁に似たたおやかな言葉に
対する村山のずうずう弁。
日本海の恵みにあふれる庄内と
海の幸のない山家の食物。
鶴岡の街をモデルにした海坂藩は藤沢の中でどんどん美化されてゆく。