しかし、数ある神宮寺シリーズの中で唯一社会問題をテーマにしているため、ストーリーにリアリティーがある。またゲームには尾行システム(たいしたものではないが)があったり、物語では熊野が探偵の真似事をしたり、他作品にはない魅力も多く振り込まれている。
現在様々なアドベンチャーゲームが浸透している中で、劣っている点が多く見られるかもしれないが、それでもこの作品が神宮寺であることに変わりはない。ミニゲームとして謎の事件簿や、音楽にジャズ(ちょっとだけ)を取り入れたのもこの作品が最初である。神宮寺の原点を辿りたいなら、やってみる価値は大いにある。