ひねりすぎで企画倒れ。
★★★☆☆
カンヌで絶賛された『運命じゃない人』の監督、内田けんじが手がけた知恵の輪のように絡み合った不思議な作品。公開当初、面白いという話を何度か聞いて、イメージでは『キサラギ』を想定していた。
主要3名の関係性がどういったものかを時間の経過により紐解いていくと見せかけておいて実は…。細かい伏線を少しずつ回収し、丁寧なカメラワークと脚本で最後まで見た後も、もう一度観てみようという気持ちにさせるのは建設的な組み立ての上になりたっていることを物語っている。
ただし、後半ネタばれになると勢いはやや収束する。内田監督の頭の中で作られたというのが色濃く出ていると思うが、個人の主観で物語すべてをまとめようとしすぎではないか?無論映画に限らず話を作る段階で人の意見を取り入れすぎるのも問題であるが、矛盾はないものの、何だか必然性に欠けるという気持ちが、どこか燻る。
タイトルにあるようなノスタルジックで誰にでもある気持ちを昇華できるかどうかが最後に面白かったと感じられるかどうかの決め手になる。恋愛要素について不満を感じたら、この作品では負けだ。
大泉洋は好感が持てるだけにもう少し演技に力がほしかった。気の抜けたマジメな教師というのが重要であるが、顔立ちや雰囲気、セリフ回しはファンには良く映るだろうが、佐々木蔵之介や堺雅人に挟まれるとやや霞んで見えてしまう。
四回だまされた
★★★★★
おもしろい。
某レンタル会社でランク低いけど、
私の中では邦画でトップクラスに入ります。
ハリウッドでリメイクしてもいいくらいでした。
これから見る人は
なにも考えずに
観てください。
お前みたいな、勝手にひねくれちゃったやつって、クラスに一人はいるんだよね。学校が楽しいかどうかじゃなくて、自分が楽しいかどうかだろ
★★★★☆
甘く「観てると」だまされちゃいますよ。
なかなか話がつかめない導入部から、徐々に話しに入り込んでいきます。いや〜 面白かった。
佐々木の大泉に対するせりふ:早く中学校を卒業しろよ
大泉の佐々木に対するせりふ:お前みたいな、勝手にひねくれちゃったやつって、クラスに一人はいるんだよね。学校が楽しいかどうかじゃなくて、自分が楽しいかどうかだろ。
(かなりあいまいな記憶に準拠)
こういう映画は、ぼそぼそした台詞回しの中に、いろいろ入っていますね。もう一度、ゆっくり観ようかなっと。
いっしょに帰ろう
★★★★☆
“甘くみてるとダマされちゃいますよ”キャッチコピーにあるとおり、久々気持ちいいくらい騙されちゃい言いました。
練られた脚本、いい役者たち、いいスタッフ、いい作品ができない訳がない。
僕も、「いっしょに帰ろう」っていいてぇ〜なー。(笑)
でも最近日本映画を観ていて気になることがある。
何を観ても同じ俳優がどこかしこに出てる。
つまりかぶってる。
実力派が少ないのか、実に寂しい感じがするのは僕だけですかね・・。
最後の先生のお説教が響いた!
★★★★☆
学生時代の同級生が、新婚家庭ながら突然失踪した!
(簡単に言いますと)そこから始まる事件解決ストーリーです。
びっくりするラストがあるのだなぁと事前にわかりつつ、
次々と進む軽妙なストーリーにひっぱられながら
やっぱりまんまと騙される、気持ちのいい作品です。
3人の役者さんそれぞれのいいところが出ていて
それぞれ、すごくカッコイイです。
全員が主役ともいえる、ぜいたくな一品ですね。
ラストの方にある、先生(大泉)の教壇での言葉は、
今がつまらないつまらないとついこぼしてしまう自分に
強く響きました。学校に限らず、つまらないのは、自分のせい。
お三方それぞれに愛着がもてそうなキャラ設定なのですが
とくに堺さんの設定が……ファンならばたまらないはずです。