【セブン-イレブンで24時間受取りOK・送料0円!】 著者/訳者名:皇なつき/著 出版社名:潮出版社 シリーズ名:潮漫画文庫 発行年月:2005年10月 関連キーワード:ハナ ノ コエ カジヨウキヨク ウシオ マンガ ブンコ はな の こえ かじようきよく うしお まんが ぶんこ、 ウシオ シユツパンシヤ ウシオシユツパンシヤ 0516 うしお しゆつぱんしや うしおしゆつぱんしや 0516、 ウシオ シユツパンシヤ ウシオシユツパンシヤ 0516 うしお しゆつぱんしや うしおしゆつぱんしや 0516
夢幻世界と花の佳人達
★★★★★
皇なつき先生の華麗で優雅で緻密な絵によって描かれる、夢幻と花の佳人達の物語です。
「花情曲」は、宋貴祥と牡丹の精である華麗な美女、待春との出会いの物語。
しかし、この頃の待春って、コケティッシュで可愛い感じですね。
彼女はだんだん貫禄が付いていくというか・・・「胡蝶至花園」は、待春の弟の如春と胡蝶の精の愛華の、
何とも少年少女らしい、ほろ苦く甘酸っぱい、切ない恋の話です。
「天網の疎」は、不思議要素がない、どちらかというと現実的な感じの話でした。
それにしても宋貴祥って優しい人ですね。待春も彼のこんな所が好きなんでしょうね。
私が本作品集で一番好きな話は、何といっても「花の薫る日」です!!
翠絶がすごく素敵な女性なんです。容姿といい、風情といい、まさに玲瓏たる花の佳人というか。
感動的な愛の物語です。「恋泉」は前世て恋人同士で天界と人界に離れ離れになった
銀華と六天の話は切ないけれど、最後に希望を感じさせてくれる話で良かったと思います。
丁寧で緻密、ため息をつかずにはいられない
★★★★☆
本作が、私が初めて読んだ皇先生の作品でした。私は内容をよく知らず、表紙だけで購入するかどうかを決めてしまうことが多々ありますが、この「花情曲(はなのこえ)」もその一つです。
読後は読んだ感想云々、というよりも、なんてきれいな絵を描く方だろう、と思いました。
後半は絵が変わってしまいますが、私は前半の絵の方が好きです。描く過程を想像すると気が遠くなるほど、一線一線が丁寧で緻密。そして、そんな細かい線で描かれた女性は本当に、息をのむほど美しい。
「梁山伯と祝英台」という、皇先生が書かれている別の単行本で、先生は、「私が漫画で描きたいものはストーリーよりも絵だ」とおっしゃられていますが、なるほどな、と思いました。
言うだけあります。先生の漫画は、どちらかというとストーリーそのものを楽しむというより、そこに描かれている絵を楽しむものだと思います。また、衣装も非常にこっており、それだけでも見がいがあるかと。
先生の絵を見て、少なからず興味を持った方にはぜひ手にとってほしい作品です。ため息がこぼれてしまうこと、間違いなし。
佳人は情けない男がお好き
★★★★★
科挙に受かって探花使を命じられた宋貴祥が出会った不思議な牡丹の花番をする少年は実は…「花情曲」、如春が昼寝からめざめたら天女の領布が残されていた?「胡蝶至春園」天涯孤独の筈の保科家の総領息子が肉親に逢いたさに還俗して家に戻って見たものは…「蛇姫御殿」。話の題材は中国や日本の古い時代です。皇なつきを読んでいて馴染みのナイ中国の話などについグイグイ引き込まれてしまうのは、多分ひとえに、彼女が膨大な量の資料にあたって服装や調度に時代考証が行き届いているせいではないかと思います。この独特の絵柄も素晴らしくて、ハマルと抜けられません。ところで、なんでか知らないけど「花情曲」の中では才のある美人や佳人が情けない男にひっかかってばかり。。。なんでだろう。。。