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日米秘密情報機関 「影の軍隊」ムサシ機関長の告白

価格: ¥1,785
カテゴリ: 単行本
ブランド: 講談社
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詳細、具体的かつ明快に記す自衛隊とその情報史の一面、史料的価値に富む ★★★★★
本書は、講談社の営業戦略上、話題を呼んだ「自衛隊秘密情報機関ー青桐の戦士と呼ばれて」と好一対を成す書名を掲げている。確かに本書は、ムサシ機関と呼ばれる情報組織の長としての体験に関する記述が売り物であるが、著者の出自、生い立ち、旧軍士官学校の修学、大陸における戦場体験、戦後に出来た新国軍、すなわち警察予備隊入隊の経緯、その後における各級指揮官としての勤務、中央資料隊(現基礎情報隊)、東部方面総監部第二部長(現情報部長)、統合幕僚会議第三室の訓練班長、統幕学校教官を含む全経歴及び退役後の実業家としての活動歴を網羅する本人の回想録であり、しかも現代日本の軍事史の重要な1頁である。特にムサシ機関(正式呼称は陸上幕僚幹部第二部特別j勤務班、略称別班)の編成目的、任務、役割、当時の定員、現在員、所属要員の個人名、それに経費などを具体的に記述する。先に触れた「自衛隊秘密情報機関」の著者とされる阿尾氏は、当時、平城班長の部下であったが、情報員としての行状に不適切な点があり、転出させられた。その後、阿尾氏は退職し、雑貨屋などを務めていた。阿尾図書は、ゴーストライターの作品であり、虚構が非常に多い。平城図書の話題に戻るが、間もなく90歳を迎える大先輩が、青年顔負けの充実した著作を出すという偉業を実現したので、驚かざるを得ない。もともと資質に優れている上に研鑚努力を重ね、八面六臂の活躍を続けてきた人材は、長じても色が褪せる事なく、益々力量を発揮するものである。青壮年各位は、本書から現代日本の情報史を学ぶとともに著者の姿勢を他山の石にされたい。