多様なシーンで、シャッタースピードと絞りの変化を比較
★★★★☆
シャッタースピードと絞りの設定が写真の基本であるが、使用レンズ、被写体までの距離、被写体の動くスピードなどで組み合わせは無数にあるといってよい。撮影シーンで意図通りの撮影にするために最適値を決めることが難しい。
本書は、同じシーンでシャッタースピードを5段階的に変えて比較した前半と、絞りを5段階に変えて比較した後半の2部構成になっている。それぞれのシーンで撮影者の意図に適合した設定を◯で示している。
代表的な被写体150シーン以上の比較写真は、一眼レフ使用者には、参考になるマニュアルとなる。
なお、本書での使用カメラはフィルムの一眼レフカメラCanon EOS1N、レンズはCanonの代表的なレンズを網羅している。
フルサイズのデジタル一眼レフ使用者にも役立つ内容だ。APS-Cのデジタル一眼使用者はシャッタースピード編はそのまま参考にできるが、絞り編は少し読み替えが必要となる。