傑作スリラー!必見!
★★★★★
今回のDVD化に感謝感激雨アラレ。
広川太一郎さんの吹き替え入りでのリリースに感涙です。
知る人ぞ知る大傑作スリラー!言わずもがなハイクオリティの作品です。
リクエストライブラリーにはこれからも秘蔵傑作映画をガンガンリリースしてもらいたいですね。
歴史的価値
★★★★☆
ここのレビューの高評価につられて購入。
ですが映画の歴史的価値しか感じられませんでした。
これはきっと当時は新しかったんだろうとか
革新的だったんだろうとかそういう事です。
若い人が娯楽で見る映画ではないようで。
必見!
★★★★★
その昔、テレビの洋画劇場で部分的に見た記憶が。
もちろんオリジナルを見るのは初めてでしたが、
DVD化に感謝、感謝。
ハイクオリティの作品です。吹替え音声まで収録されているので、
いうことなし!
広川太一郎の吹き替えが聞きたくて
★★★★★
トニー・カーティス役の広川太一郎の吹き替えが聞きたくて購入しました。やはり、ほかの声優とはレベルが違いますね。彼だけ、別の次元で吹き替えをしているというか。トニー・カーティス演じる二重人格の異常者(本人は全くそれに気づいていないというところが、すごく怖かった)になりきった声の演技に、しびれましたね。とりわけ、ヘンリー・フォンダの取り調べを受けるうちに、殺人の時の別人格者の記憶が目覚めてくるシーン。トニー・カーティスの演技も凄かったし、広川太一郎の吹き替えにも唸ったし。鬼気迫る両者の演技に、ぞくぞくしましたよ。
画面を分割して映し出す手法は、さほど成功しているとは、私は思いませんでした。同時並行して映し出すことで臨場感を高める意図は理解できるんだけど、それよりも、見づらさのほうが先に立ってしまって・・・。映像に斬新さっていうのかな、鮮烈な印象を受けたってことでは、分割画面を使った手法よりもむしろ、二重人格者の心理とその葛藤を映し出した終盤のシーンがスリリングでした。
1968年の作品。日本でいうと、これ、昭和48年製作ってことになるんだなあ。映画の中でテレビが何度も映し出されるのですが、当時のテレビは今とかなり違うものだなあ、器としてのテレビの形も随分変わったものだなあと、つくづくそれを感じました。何か、異星で起きたドキュメンタリー番組を見ている、そんな感じ。でも、二重人格者による異常な連続殺人をテーマに取り上げたところなど、今に通じる時代を先取りした新しさがありましたね。即物的なモノの映像には時代を感じたんだけれど、映画の題材や手法は十分に現代に通じる、みたいな。
はじめから終りまで息の抜けないサスペンス映画。終盤に行くほど息詰まる緊張感があって、ぞくぞくしました。とても見ごたえのあった一本。
傑作
★★★★★
ストーリー、役名共に実際の「ボストン絞殺魔」事件に多く準じていますが、あくまでもフィクションです。そして実に良く出来ています。想像以上でした。
ドキュメンタリータッチとスポーツ番組の様な画面分割の手法は噂には聴いて居ましたが実に見事。後者はビデオ時代は細部が潰れて観辛かったのではないかと思います。
山ほど見所がある名画ですが、個人的に唸った所を数点挙げます。
ドン・シーゲルの「マンハッタン無宿」同様当時の裏文化である性風俗や同性愛者のコミュニティを映画的誇張を含めて絶妙に垣間見させてくれる。
捜査に協力する為に現れた千里眼の超能力者の水際立った登場シーンから期待を目一杯持ち上げておいて落とす時の滑稽さ。
40歳を超えて類まれなる美貌が衰え始め、色悪染みて来たトニー・カーチスの押さえた連続殺人犯演技。
ヒューストン監督[男と女の名誉」やアノー監督「薔薇の名前」等でしわ枯れ声のエキセントリックな老人役しか知らなかったウィリアム・ヒッキーが小さな、でもとても印象に残る役で出演している事。
そして、犯人の犯行回想シーンにベルイマンの[野いちご」やクローネンバーグの「デッド・ゾーン」の様に現在の登場人物が挿入される手法、等です。
実は前半の凶行に怯える市民や焦る警察当局の現実的な緊張感溢れる描写から、一転後半は人間の内面を描くシュールな描写に唐突にシフトする感覚が有り、観る者を良い意味で翻弄・当惑させます。
直截な残酷シーンは殆ど有りませんが観客の恐怖心・不安感を目一杯掻き立てる傑作スリラーです。お薦めです。