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幻想に生きる親子たち (文春文庫)

価格: ¥1
カテゴリ: 文庫
ブランド: 文藝春秋
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あなたの疑問の答えがこの本の中に必ずあると思います ★★★★★
2000年に出された雑文集で、様々なテーマを十数ページずついつもの切り口で語っています
「母親は化け物」のなかで「母の遺骨を燃えるゴミの日に出した」というところは岸田氏とお母さんとの問題を知っていましたが、それでも少しショックでした。

その他印象に残ったのは「大江健三郎は悪い日本を非難することによって自分はそれより上の人間だと思いたがっている」「飽きっぽい子供をねばり強い子にしようなどとは考えない方がよい」心理学の発達と批判を書いた「心理学の野望と挫折」(すべての心理学者必読です)「高乃花が洗脳されたのは双子山親方の洗脳より整体師の洗脳の方に理があったからではないか」「大人達は知的に優秀な子供を買いかぶり、知的に停滞している子を馬鹿にしすぎているのではないか」編集者の裏話「筆者と編集者」宮沢賢治の雨ニモマケズはどこかおかしい、などです
「猫とたまごっち」は岸田秀がたまごっちをやってる姿を思うとやたらとおかしくて笑えました。テレサテンの歌詞へのつっこみも面白かったです