やや重く始まりＢメロで緊張感が高まった後、柔軟で爽やかなサビに一気に開放感が拡がる…素晴らしいタイトルトラックを先頭に、新作ばかり６曲も収録された充実した内容のシングルです。
　どの曲も、メンバー全員が豊富な音楽的素養を咀嚼消化済みで修練を怠らず高い演奏スキルを身に付けている、と実感させられる隙の無い出来上がりで、彼らより一回り二回り年上の“音楽にウルサイ大人”を数多く虜に出来るポテンシャルを秘めています。

今回のシングル初回盤はなんと新曲ばかり6曲入りという豪華な内容。
ただ、初期の頃のUNCHAINの様な横ノリな感じを期待していると肩透かしを食らうでしょう。
しかしそれを抜きにすればバラエティに富んだ十分に良曲揃いなシングルであると言えます。

タイトル曲の歌詞(日本語の違和感が無い！)や、彼らにとっては原点回帰ともいうべきM-4やM-6の収録からも彼らがここから新たな一歩を踏み出そうとしている姿勢が伺えます。バンドの音楽的な引き出しは多彩なのでこれから化ける可能性も十分にあると思っています。
ただ縦ノリの曲ばっかりになるのも個人的にはどうかなぁと思うので、そこら辺は上手くバランスを取っていってほしい所です。
期待と不安の意味を込めて、星4つで。


…余談ですが今回「物足りん！」と思った方はFRONTIER BACKYARDとのコラボ曲もチェックされては如何でしょうか。
試聴の限りですが、かなりファンキーでダンサブルな一曲が期待できます。