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シルヴィアの量子力学

価格: ¥2,940
カテゴリ: 単行本
ブランド: 岩波書店
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「シルヴェィア」の量子力学!? ★★★★☆
ドイツの女子高生が書いたということで、どんなこと書いてんのかなと思い、購入してみました。

内容的には、彼女なりの量子力学の解説本というところですね。本の題名としては「シルヴィアの分かりやすい量子力学」くらいのほうが内容に合っていると思いました。

彼女の量子力学に対する見方や態度が書いてあるのかと期待したのですが、量子力学の一般的な解説書。ただ、要所に数式も出てきたりして、丁寧に書いてあります。

対象読者としては、「量子力学って何?」という人や、これから定量的に(教科書にそって)量子力学を学ぼうとしている人向けの本でしょう。

評価を星3つにしようかと思いましたが、よく書けてると思ったので星4つ。
疑問,発見,驚きの軌跡と新鮮な解説に充つ ★★★★★
 著者独学の軌跡、まず、関心を持って取組む処で出る疑問が素直に記され、従来の理論・解釈から疑問が氷解し、驚きの念を以て確実で新鮮な解説を生み出していくプロセスで全編を構成しています。解説も判りやすいので、その一例を挙げましょう。

 波動関数の収縮とは、量子的物体の波動モデルでの記述から粒子的モデルの記述の転換を現すと述べており、検出した瞬間に検出位置以外の波動関数(存在確率)は消滅し、同時刻にスクリーン上に電子の到達を示す黒い点が現れると記しています。この解説で球面波の波動関数で記述できるフォトンを光電子増倍管で検知する仮想実験を打ち立て、フォトンを検出するまでは、フォトンはある時刻でのすべての位置(距離)に同時に居て、同時にそのどこにも居ないとしています。この解答をM.ボルンの理論から、『量子的物体の波動関数は時間と空間に広がった現実の物質波ではなく、量子的物体がある特定の場所に存在する存在確率分布である』とはじめに明示し、『物体をある位置で検出した事が、そこに物体が実際に有った事と、同時に他のどの位置にも居ない筈である事を知る』と導きます。即ち、『検出した位置での存在確率関数値が1で、それ以外の関数は0の値を取らなければならない』と言い換え、改めて波動関数の定義を、現実の波ではなく、数学的な道具立てとして、数学的抽象さで成り立つ"配位空間"という空間に広がった波動関数であるとしています。ヒルベルト空間について"お話し程度の事"は理解しておいた方が良いでしょう。
こんな女子高生がいたとは ★★★★★
量子力学、不確定性理論、シュレディンガー方程式、ベルの不等式・・・聞いただけで頭が痛くなるテーマなのに、彼女に解説されるとこれがすんなり理解出来るから驚きです。

さらに驚きなのは、彼女が弱冠17才の女子高生だと言う事です。
世の中にはスゴい人がいるもんだと感嘆しつつ、それでもこの難しい理論を少しでも理解出来た事を感謝しつつ本書を読みました。

今までボヤッとしか理解出来ていなかった量子力学について、薄皮が何枚か一気に剥がれた感じがします。随所で数式が出てきて、頭が痛くなりますが、それでも同様のテーマについて書かれたモノに比べれば平易な書き方をしており、数学、物理が苦手だと言う人にも取っつきやすいはずです。
量子力学への最良の入門書!! ★★★★★
量子力学を学びはじめる方に最適の入門書だと思います(笑)著者自身も量子力学を基礎から独学で学びはじめた方で量子力学を学びはじめて間もない方の視点で書かれているので量子力学初心者の方にはその物理的世界観をつかむのにオススメです。かつ内容も濃く、詳しくまとめられていて本書を読むことで量子力学により興味を抱けると思います。