あなただけ…
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J.D.サウザーはソロ活動でのシンガーとしての活躍よりも、作曲家としての方が広く知られている。R・ロンシュタットの「FIRST」、D・ヘンリーとG・フライと共に作ったイーグルスの「BEST OF MY LOVE(我が愛の至上)」「NEW KIDS IN TOWN」「HERATACHE TONIGHT」は全米1位を獲得している。
彼は最初G・フライとバンドを組んでいたが、アサイラムレコード設立と同時にフライがイーグルスへ参加、サウザーはソロ活動を始めた。
72年にアルバムを出したものの不発。74年には元バーズのクリス・ヒルマン、元ポコのリッチー・フューレイの3人でサウザー・ヒルマン・フューレイバンドを結成。しかし酷評を浴び解散。76年のソロアルバムはそこそこだったが、79年に初めての自分の単独プロデュースで出した本作「ユア・オンリー・ロンリー」(全米7位)は彼のソロ活動では最高のヒットとなっている。最近は俳優活動もやっているようだ。
突然であるが、筆者はリンダ・ロンシュタットという女性はどんどん男を乗り換える魔性の女のイメージを持っている。『あげ○ん』なのか『さげ○ん』なのかは知らないが、彼はリンダと恋仲であった。「ユア・オンリー・ロンリー」のような美しい曲を書くということと、女性関係っていうのは全くちがうのだろうか。
そういえば筆者が昔、元カノとのデート中にこの曲がどこからか流れてきて、ファルセットの部分を何気なくハモっていたら、彼女が『落ちた』ということがあったような…何か、問題でも?
AORサウンドの定番
★★★★☆
J.D.サウザーと言えば、リンダロンシュタット、イーグルスとの関係で良く名前が出て来ますが、本人はシンガーとして大きな注目を浴びた訳では有りませんでした。
そんな彼のヒット曲「ユア・オンリー・ロンリー」が入ったアルバムがこちらです。他にも「ティル・ザ・バーズ・バーン・ダウン」「ザ・ムーン・ジャスト・ターンド・ブルー」「トラブル・イン・パラダイス」とカントリー・ロックの軽快な曲が有ったり、「ラスト・イン・ラヴ」 「ソングス・オブ・ラヴ」のようなバラード曲が有り。全9曲のこのアルバムは”非常に価値有り”です。 my iPodの最近のお気に入りアルバムになっています!
1月29日のライヴ、行きますよ!
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愛聴版という言い方がある。
僕にとっては、この1枚はまさにこの言い方がぴったりです。
JDの“BRACK ROSE"も勿論好きですが、聞いてる回数はやっぱりこっちかな。
かなり前になりますが、カーラ・ボノフと2人で中野サンプラザに来てくれたJD。
至福の時とは、、まさにこういう時をいうんですよね。
このアルバムは、ダニー・コーチマー、ワディ・ワクテル、リック・マロッタといった
ところに、ドン・ヘンリー、グレン・フライ、ドン・フェルダーのイーグルスや、
ジャクソン・ブラウンまで入ってくれてたよね。
この29日に東京でライヴをしてくれる。
新しいアルバムも出してくれて、かなり、ジャージーな曲になったけど、JDはJDだった。
ジャクソン・ブラウンの“TIME AND CONQUEROR”も素晴らしかったけど、30年くらい
たった今でも、こんな曲を聞ける俺って、幸せだと思う。
1は当然大好きだが、続く2も良いよね。3のFALLINGが3回続くところはぐっと来ます。
5の歌詞が裏ジャケットにあるんだけど、この曲もリフレインが効いています。個人的には
8の“FIFTEEN BUCKS”が大好きです。デイヴィッド・サンボーンが素晴らしい!たとえば、彼の参加したイーグルスの“THE LONG RUN”の“SADCAFE”のサックスといったら、
泣きのサックスの極地だと思うですが、9の“TROUBLE IN PARADISE”では、JDが、曲の
なかで「デヴィッド、さあ」って促すんですよね。テナーのトム・スコットも入っていて、
ごきげんな曲ですが、JDのヴォーカルとサックスの掛け合いが最高です!
表裏のジャケットのカッコよさも含めて、自分の棺おけの中に入れたいレコードの1枚です。
買いです。
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ウエスト・コーストの音楽シーンを語る際欠かすことのできないJ・D・サウザーですが、本作があまりに脚光をあびたため、他の作品が霞んで見える弊害があるように思えます。ただし、だからといって本作が過大評価されているのかといったら、そういったことはまったくなく、あくまで他の作品が過小評価されているのではないかということです。本作は大ヒットした表題曲の他にも、これといって曲名を挙げるのが憚られるほど、どの曲もクオリティが高く、また聞き飽きせずに長い付き合いができます。ただ、このCDに関してひとつ、アナログの内袋のスタジオ・セッションの写真はウェスト・コーストの「良い時代」の雰囲気を切り取っており、またアート・ガーファンクルの自殺した恋人のローリー・バードの姿なども見られ、個人的に思い出深いので、ぜひなんらかの形で取り入れて欲しかったです。
永遠の名曲、ユア・オンリー・ロンリー
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リンダ・ロンシュタットに曲を提供する等、70年代ウェスト・コースト・ミュージックを語る上で欠かせない男性シンガー・ソング・ライターの、最大のヒットであるタイトル曲を収めた79年の作品。仙人のような人で、寡作で有名ですが、ロイ・オービソンへのオマージュと言える本作のタイトル曲は名曲中の名曲。ヒット曲はこの1曲だけでもいいじゃないですか。多くの人の記憶に残り続けるのですから。私にとってはLPを聴きまくった若き日のほろ苦い思い出とともにある曲です。この1曲だけで買いでしょう。J.D.はバラードがやはり魅力的で、ニコレット・ラーソンがデビュー作で取り上げた(3)、リンダがミス・アメリカで歌った(4)も本作を魅力あるものにしています。他の曲はさほどお薦めできる出来ではなく、名曲充実度の観点からは難があるのは事実。
しかし、それを補って余りあるのはアルバム・ジャケットのシンプルな素晴しさ。男の哀愁が伝わってきて、惚れ惚れします。ネクタイをしめたロック・ミュージシャンのアルバム・ジャケットとして最高の作品と言えるのではないでしょうか。名曲(1)、(3)、(4)とアルバム・ジャケットの出来を総合して、星5つを献呈します。