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ショートショートの世界 (集英社新書)

価格: ¥21,441
カテゴリ: 新書
ブランド: 集英社
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ショートショート概論 ★★★★☆
ショートショート概論的な内容だった

ショートショートの作品集や著者を経時的に追う

ショートショートにおける著名人の発言・意見も紹介されている

非常に客観的に書かれている
ショートショートの書き手でもあった著者
その著者の個人的な見解も、もっと入れて欲しかった
「『人間』は描くが『人物』は描かない」 ★★★☆☆
 残念なことだが、ショートショートは現在、劣勢にある。
 考えられる理由は3つ。
 1ショートショートは、子ども向けとの印象がある。
 2ライトノベルに代表される、キャラクター付けを重視したものが読者に支持される傾向にある
 3映画や漫画の原作として2次利用できるよう、長編化が支持される傾向にある。しかも、出版社のみならず、読者からも。
 もちろん、小説とは自由なものだから、2・3に基づいて、ライトノベルが、流行っても、何ら問題はないし、批判される謂われもない。
 ただ、小説には、2・3とは違う楽しみ方もある。
 その楽しみ方は、本書で引用されている星新一の「『人間』は描くが『人物』は描かない」という発言に端的に要約される。
 私はこの発言の今日的意義は重要だと思う。
商業的ニーズが低下したとしても、文学的な魅力までが無くなったわけではない。
 もちろん、ここで言われている「『人物』を描く」とは、自然主義や社会派的なものを念頭に置いてあるのだろうが、「『キャラ』を描く」という概念まで、敷衍して包み込めると思う。
 そのような視点も含めて眺めると、ショートショートにはまだ様々な可能性がまだ埋まっていると言える。 





SF・ミステリファンにもたまらない ★★★★★
一見あれもこれもショートショートであったかと思わせるようだが、
例えば川端康成「掌の小説」や稲垣足穂「一千一秒物語」などとは
一線を画す定義を準備している。ショートショートと言えばフレド
リック・ブラウン、星新一だが、戦前の知らない作家も紹介されて
資料としても読書案内としても楽しい。下手にネタばらしもしてい
ない。ショートショートの書き方まであって、SF、ミステリの
ファンにはたまらない。
ショートショートへの情熱! ★★★★★
これからショートショートを読もうという人は幸せだ。
何しろ、こんなに丁寧に愛情をもって書かれたショートショートのブックガイドを片手に、読みはじめることができるのだから。

あまりショートショートという小説の形式にこだわったことはなかったのだが、初めて親から与えられた文庫本がO・ヘンリーの岩波文庫だったため、O・ヘンリーの小説の形式には並々ならぬ愛着を持っていた。そうか、あれもショートショートだったのか、と本書を読んで初めて気づかされた次第。
読み進めるうちに、とにかくここに上げられた本が読みたくて仕方がなくなってくるのだが、絶版図書も多いらしい。気長に探すしかない。
今では手に入れにくい本の書影が満載されているのも楽しい。
新書とは思えないほど、読み応えたっぷりの充実した一冊です。

ショートショートが読みたくなる。 ★★★★★
読書は好きだけれど、ショートショートはあまり読んだことがない、という人に特にオススメです。
これまで、なんとなくショートショートといえば星新一とSF、というイメージを持っていたのですが、それだけではないというのが目から鱗でした。言われてみれば、星新一のショートショートにしてもミステリー調のものや、ファンタジックなものがあったような。第二章で内外の様々な作家がショートショートの書き手として紹介されているのですが、ジャンルが非常に自由なのも驚きでした。太田忠司や梶尾真治など今は主に長編作品の作家として名前が知られているような作家が、ショートショートも書いていたというのも。
きっとショートショートに対する認識が変わり、図書館で本を探したくなります。