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夏の葬列 (集英社文庫)

価格: ¥480
カテゴリ: 文庫
ブランド: 集英社
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読者を選ぶタイプの作品かも ★★★☆☆
解説を読むといきなり「作品よりも作家の方がはるかに大きい場合がある」と書かれていて、作品を読んでみてつまらない場合の言い訳のようにも思えて嫌な予感がしたが、残念ながら当たってしまった。著者独特の感性のようなものがあって、それに共鳴できれば評価は高いだろうが、そうでなければ高評価は難しい。ストーリーの巧みさで読ませるのではなくて、その後ろに控えるもので読ませる作品なので、好悪は分かれるのではないか?
とても良いです。 ★★★★★
これは、とにかくすごいと思います。
ショートショートの名手・山川氏の世界が広がっています。
実はこの本を買うきっかけになったのは国語の教科書に載っていた夏の葬列でした。
それで文庫だったので買ってみたらもう大当たり中の大当たり。
一番好きな作家になりました。

私が特に好きな話は「夏の葬列」、「お守り」、「煙突」です。

お守りは、乙一や星新一の作品が好きな方ならきっと好きだと思います。
夏の葬列は教科書と全く同じ文章なのに何度読んでも胸が痛くなります。
煙突は今年読書感想文で書いたのですが、この作品は読めば読むほど味が出て、作者の心理が分かっていきます。思春期ならではの戦後の心境など、とても胸が打たれます。

そして、最後に主人公の友・山口の起こした行動…全てが繊細で、大事な記憶として残されていきます。
後は「他人の夏」も良いです。

山川氏が短い生涯の中で残した珠玉の名作達を、是非読んでみて下さい。
絶対損はしませんよ!安いですし(^^)

お守り ★★★★★
9編の短編から構成される。それらすべてが非常に面白い。誰もが経験するような日常の断片から、緻密に計算された物語が構築されている。「お守り」は、その中の一編で、無個性な団地に住んでいたことに気づいた男の反乱を描いた作品。高校生や中学生の学校内での刃傷沙汰がある度にこの物語を思い起こす。現代人の心に潜む秘密や不安を見事に結晶化させた短編が並ぶ。この値段は非常にお買い得。