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江戸絵画入門―驚くべき奇才たちの時代 (別冊太陽 日本のこころ 150)

価格: ¥2,730
カテゴリ: ムック
ブランド: 平凡社
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世界に誇りうる日本文化 ★★★★★
 こいつぁ凄ぇーぜ、豪華絢爛な尾形光琳から最近再々注目の伊藤若冲、パンクでサイケな?曽我蕭白、トボケた禅画からおなじみ浮世絵まで、日本絵画黄金期を一挙解説だ、てーへんだ。

 教科書的によく知られた狩野派、琳派はもとより、南画、禅画、奇想の画家(蕭白や長沢芦雪)までまんべんなく取り上げたところが面白い。禅画など最初は「ナンダコレ?」という下手くそな絵(というか、落書き)にしか見えないのが、だんだん味わいを感じてくる。

 こうして見ていると日本文化独特の素晴らしさを感じる。最近の日本美術も世界で人気だが江戸絵画は世界に冠たる文化なのだ!! 大判で迫力を味わえるのも嬉しい一冊。
眺めているだけで嬉しくなるような豪華なムック ★★★★★
江戸絵画入門というタイトルですが、結構マニアックな作品が掲載してありますので、江戸絵画好きにも相当楽しめるムックでした。副題「驚くべき奇才たちの時代」の通り、従来の江戸の絵画史よりもずっと奇想に重きを置きながら俯瞰した紹介をしています。岩佐又兵衛が6ページ、伊藤若冲が8ページであるのに、尾形光琳、円山応挙の作品はそれより少ないというところに特徴がでています。

辻惟雄氏と監修の河野元昭氏の「江戸絵画のパイオニアたち」で、探幽、山雪、若冲に触れています。30年ほど前、狩野派の絵師と応挙、光琳、宗達そして浮世絵などしか一般的には知られていませんでした。絵師の顔触れのバラエティを見ても隔世の感があります。
琳派の解説は多くの著作がある仲町啓子氏ですし、禅画の白隠などの解説は山下裕二氏ですから、信頼に足る内容なのは間違いありません。

200ページで江戸時代に活躍した絵師を全て網羅することはかないません。代表的な作品を数点それぞれ掲載してあり、これだけ見ても多彩な文化が花開いた時代だと実感できました。
南画での池大雅、与謝蕪村、浦上玉堂などの文人画はあらためて良い絵だと思いました。司馬江漢、亜欧堂田善については奇想の観点からもう少し作品が多くてもよいと思っています。
浮世絵については様々な書籍が発刊されていますで、それを見られる方が満足度は高いと思います。

時代的には微妙ですが、狩野芳崖、河鍋暁斎までを収録しています。狩野派の流れと言うより伝統を受け継ぎながら新しい日本画の可能性を開いた意味合いだと受け取りましたが。
「よくわかる江戸期日本絵画」ベストオブまとめ本 ★★★★★
A4サイズ約200頁ほぼフルカラーで、膨大な作品群を流派・系統別にまとめる。流派別にそれぞれの研究者による概説、年代順代表作品図版と解説、画家略歴。巻末に年表も付す。編著者に河野元昭氏、山下裕二氏などの名が見え対談には辻惟雄氏も登場ということで、気持ち狩野派、琳派、奇想系に頁が割かれている感もあるが、写実系、南画(文人画)、禅画、浮世絵もほぼ不足なく網羅しており参考書としては充分な内容。というか江戸期絵画史の普及版のまとめ画集本の中では今のところベストかと。ただやはり頁数の限界で、かなりのビッグネームでも画家一人あたり作品2〜3点程度の収録になってしまうのはやむをえず、人によってはセレクトに不満を感じるところもあるだろう。(個人的には応挙、北斎がそれぞれ3点ずつ、国芳が1点しか入ってないのが寂しい)しかしその辺を割り引いても非常に優秀な入門書。特に、好きな絵はいくつか思い浮かぶが全体的な知識がいまいちなくてもっと知りたいという初心者には格好。なお時代的にはギリギリ江戸時代すべりこみの宗達から幕末〜明治にかぶる芳崖、一信、芳年および暁斎まででそれより前と後ろはアウト。(等伯や友松あたりはハナの差で?アウトです。)前期の狩野派、光信など元気な頃の土佐派、水墨の大家雪舟なども参考程度にすら出てきません。他の書籍をあたってください。
異才、奇才の江戸絵画の数々に唸り、魅了されたビジュアル・ムック本 ★★★★★
 美術史上の江戸時代をさす1615年〜1867年のおよそ二百五十年間を、流派・ジャンル別に区切って構成。百花繚乱の様相を呈する江戸絵画の様々な絵を掲載、紹介した一冊。流派・ジャンルは掲載順に、「狩野派」「琳派」「南画」「奇想の画家」「写実画」「禅画」「浮世絵」の七つ。

 なかでも思わず見入ってしまったのが、曽我蕭白(そが しょうはく)と長沢芦雪(ながさわ ろせつ)、ふたりの絵が続く「奇想の画家」の章。前者「石橋図(しゃっきょうず)」の別世界的パノラマ風景、後者「虎図襖(こずふすま)」と「竜図襖(りゅうずふすま)」の気韻生動の迫力、いずれ劣らぬ奇想とイマジネーション漲る絵に唸らされましたね。これらの絵は、辻惟雄(のぶお)の名著『奇想の系譜』(ちくま学芸文庫)で見ていたのですが、今回、より大きく印刷された図版で眺めて、改めてその絵力(えぢから?)とでもいうべきものに打たれましたです。

 このほか、俵屋宗達(たわらや そうたつ)の「風神雷神図屏風」、鈴木其一(すずき きいつ)の「朝顔図屏風」、伊藤若冲(いとう じゃくちゅう)の「動植綵絵 老松白鳳図(どうしょくさいえ ろうしょうはくほうず)」、白隠慧鶴(はくいん えかく)の「達磨像(だるまぞう)」など、大きなサイズの図版で眺めて、こんな風変わりで魅力的な絵が、二百年、三百年の昔に描かれていたんだなあと。江戸時代の異才、奇才の画家たちの絵の数々に触れる楽しみ。絵の中に銘酒を酌む感じって言ったらいいかな。
 贅沢な時間を過ごさせてもらった本書、縦290mm×横220mmのビジュアル・ムック本に感謝!
まさに江戸絵画入門! ★★★★★
狩野派、琳派、浮世絵等々、「日本絵画のゴールデン・エイジ」とされる江戸時代の絵画を概観することができる格好の入門書です。

1点1点の作品のサイズも大きく、人物や作品自体の解説もわかりやすいので、門外漢の私にとってはとても助かりました。

当たり前ですが、きっちり江戸時代の線が引かれているので、それ以前やそれ以後(桃山や明治)の作品は一切入っておりません。その点はご注意を。

一口に江戸時代と言っても長いので、色んな作風の画家がおり、必ず一人は好きな作風の見つかるのではないでしょうか。

『江戸絵画入門』というタイトルに、何ら偽りはありません。