文庫でよむ音楽理論。JAZZ初心者に最適。
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JAZZを始めたいと思ったときにまずぶつかるのが、テンションだのドミナント・モーションだのケーデンスだのという耳慣れない言葉と音楽理論である。ロックやJ-POPは不要だった理論を学ぶことが大きなハードルとなり、なかなかなじめない。特に年を取ってから、勉強するのは大変である。本書はアメリカのバークリ音楽学校で体系づけられた音楽理論の記号化をベースに,JAZZを理解するのに必要な最低限の知識を片手間に勉強することができる。JAZZの語法として使われる数々の理論がバークリで体系づけられ、半世紀にわたり世界のポピュラー音楽に大きな影響を与えたことに驚く。文庫としてはやや高めだが、JAZZの入門書として十分に魅力的な本だと思う。