可哀想なリナ・・・
★★★★★
鬼隠し編も担当している鈴羅木さんですが、あれから見違えるほど画力が向上してますね。
鬼隠しでは謎多き(ヒロインだけど)キャラであったレナですが、この罪滅し編で、レナの過去・事情は大方把握できます。
リナの惨殺シーンは久々にキました。バキバキにされて可哀想・・・。
「その名前で私を呼ぶな」
★★★★☆
この「罪滅ぼし編」ではレナの過去の離婚問題、そして現在の再婚問題、オヤシロさまへの執着、をテーマにしています。
鉄平やリナの歪な計画を裏で聞いてしまったレナの行動は…
父を奪われない為、自分の居場所を奪われたくない為、幸せを手放したくない為に、レナは非道に身を投じる…
レナの本当の心は、どうなのか。彼女は、「礼奈」は、自分自身であり続けるのか。
そこが今回の重要部分だと思います。
漫画二冊にまとめるには余りにも削る部分はありますが、それでもしっかりと描かれていてなかなか満足出来ました。
ただ…原作を知らない方、これで満足してるなら、非常にひぐらしの世界が狭い気もします。
原作は、一話だけで10時間読める大作ですからね。
これは原作をはじめるのきっかけ、入門書かも知れません。
原作経験者にとっては、グッズのひとつ、といった所でしょうか。
ひぐらしらしさがGOOD
★★★★★
鬼隠し編に比べると随分と絵がうまくなったな、と思いました。
レナの苦悩、ふっ切った後の表情がすごくいいです。
エグイシーンもかなりリアルでゾクッときました。
続きの告白シーンや屋上対決が今からすごく楽しみです。
ひぐらしらしい絵という意味で、祭囃子編をもし漫画化するならこの方が一番いいですね。
部活シーンを除けば及第点
★★★☆☆
罪滅し編の「水鉄砲」は、最終局面・月夜の決闘を描く上で省略が許されないものだと考えていたのですが、今作でも「部活のシーンは省略する」という悪しき伝統が受け継がれていました。
圭一の活躍しか表に出ていません(しかも、それすら中途半端)。レナはいつの間にか沙都子を破ったことになっている。
日常をしっかり描き切ってこそ非日常が映えるのですが、そこのところを鈴羅木かりんさん及び編集者はどのようにお考えなのか。魅音の下着を透けさせれば読者が満足するとでも?
レナの心理
★★★★☆
今まで友人として、また謎の力の手先として現れていた
竜宮レナの内面世界が描かれています。
彼女に宿る狂気と狂気をもたらしたもの…
離婚再婚が日常化している日本でもこれに近い心理の子供は
いるのかもと思わせます。