インターネットデパート - 取扱い商品数1000万点以上の通販サイト。送料無料商品も多数あります。

マルクスの亡霊たち―負債状況=国家、喪の作業、新しいインターナショナル

価格: ¥5,040
カテゴリ: 単行本
ブランド: 藤原書店
Amazon.co.jpで確認
【セブン-イレブンで24時間受取りOK・送料0円!】 著者/訳者名:ジャック・デリダ/〔著〕 増田一夫/訳・解説 出版社名:藤原書店 発行年月:2007年09月 関連キーワード:マルクス ノ ボウレイタチ フサイ ジヨウキヨウ コツカ モ ノ サギヨウ アタラシイ インタ-ナシヨナル まるくす の ぼうれいたち ふさい じようきよう こつか も の さぎよう あたらしい いんた-なしよなる、 フジワラシヨテン フジワラシヨテン 7572 ふじわらしよてん ふじわらしよてん 7572、 フジワラシヨテン フジワラシヨテン 7572 ふじわらしよてん ふじわらしよてん 7572 「一つならずに亡霊化したマルクス」「マルクスに取り憑いた亡霊たち」を前にしての、マルクスの「純化」(=アルチュセール)と「脱政治化」(=単なるテクストとしてのマルクス)。これらに抗し、マルクスの「壊乱的」(ブランショ)テクストの「切迫さ」(=マルクスの厳命)を、テクストのあり方そのものにおいて相続せんとする亡霊的
第三期デリダの開始 ★★★★☆
結論から言えば、デリダは亡霊というよりも恐怖や不安や怒りという情状性(ハイデガー)を導入することで、単なる表象批判ではなく、人間性(統整的理念としてのそれ)をマルクス主義に導入したのだと思う。それはグローバリゼーション及び踏み絵を迫るようなマルクス主義的言説空間の両方を批判するものだ。
全5章のうち、1はシェークスピアをモチーフにブランショに言及し、2はフクヤマを批判し、3は社会問題を列挙し、4は『ブリュメール18日』を扱ったうえでシュティルナーを批判し、5は『ドイツイデオロギー』や『資本論』(=価値形態に関して使用価値以前に物神化があったと指摘している)を扱いハイデガーの存在論に言及している。
デリダは経済学、というよりマルクス経済学を重視していないので、より文学的な政治−経済学的批判になっている。
それは最終的に政治−経済的というよりもユダヤ的なもの(メシアニズムなきメシア的なもの)の擁護になっている。
ただし、4の冒頭で(ここと2の最後の数ページが一番わかりやすいし重要だ)ユゴーの1848年への記述について触れたのにプルードン(明らかにマルクスはプルードンにコンプレックスを持っている)について言及しないのはフェアでないと思うし、今日ではシュティルナーの持つ個人主義をマルクスによる唯物論とその裏返しの亡霊論?の追認(精神/亡霊という分節化において複数の精神をデリダは擁護する)によって揚棄することはできないと思う。
横断的なデリダの思考は刺激的だが、それはプルードンが唱えたような社会革命が政治革命に対抗して待たなければならない実践における横断性を暗示するにとどまっている。
とはいえ、第三期のポストモダン批判以降、つまり冷戦終結以降(柄谷行人が指摘したように知識人が批判的ポジションに安住できなくなった時期である。ちなみに柄谷の『歴史と反復』におけるマルクスとハイデガーを援用した表象批判の方がデリダと同じ主題を扱いつつもより明解である)のこのデリダが一番重要であるのは変わらない、と思う。
少し高価だが待望の翻訳である。