やはり良い!!
★★★★☆
最近の茅田さん作品には無い勢いがありました。
もう読み進めるのが楽しくて仕方ない♪
あまりにバルロが幼すぎて(特に戦闘のあたり)本編のバルロが大好きな分ちょっと悔しかったですが、その分ナシアスの役割の大きさも感じられました。
これは本当にファンにとって嬉しい一冊だと思います。
クラッシュシリーズもこんな書き方に戻ってくれる事を願ってます。
口には出さない
★★★★★
本来なら出会うはずもない二人がいかにして出会ったのか。ナシアスとバルロが親交を深めていく様子が描かれています。
初めて出会った頃はいかにも貴族らしい傲慢さが前面に出ていたバルロ。果たしてナシアスと出会わなかったら、彼はどんな人間になっていたのだろうかと思います。本質は変わらないかもしれないけれど、部下の心がつかめない人間になっていたかもしれない…
一方で、ナシアスにとってもバルロとであったことは幸運であったはずです。それを実感として感じるのはずっと先立ったかもしれませんが。
お互いに与え合うところがあったからこそ、長く付き合うことができる。そんな良き関係の始まりの物語がここに。
巡り逢いについて思う
★★★★☆
外伝という事を除いてみても、物語として面白い。踏まえてみると場面のそこここに色んなニヤリとする要素が散らばっていて更に面白い。何より天使たちが去った後、人々はどんな暮らしをしているだろうと思った事のある人なら贈り物をもらったように思うに違いない。しかし、この物語は天使たちや王様はさておいて、二人の若く優れた騎士が如何にして出会い知人となりお互いに気に入り友となったか。の物語である。彼らが巡りあったのは騎士団同士の対抗試合後だった。このタイミングで出会った彼らは運に恵まれていると思うのだ。その前でも後でもきっと互いに関する噂が先行していただろうから。本編を読んだ方はぜひ彼らについて深く理解できる事請け合いなのでこの外伝を!読んでいない筈はないがおおいに勧める。本編を読んでいない貴方、すぐ外伝を読んでご覧あれ。さらに本編が一気に読めますよ、羨ましい。外伝のめぐりあい有ってこその本編のあれやこれやだな。と思い返すのも楽しいもの。さあこれから本編を一気読みしよう。何日もかかるがそれもまた楽しい時間だ。
デル戦ファンとしては満足ですが...
★★★★☆
文庫本になってからのデル戦シリーズを買い集めた人間としては、外伝だろうが沖さんのイラスト付きのこのシリーズの新書本の新刊にお目にかかれるというのはすごく贅沢な気分。しかも、本伝で詳しく語られずじまいだった下級貴族の出のナシアスと筆頭公爵家のバルロのなれそめのお話しなのがツボです。特に、本伝では2人の副官として登場するガレンスとアスティンの背景ももうちょっと突っ込まれて描かれているところがたまりません!
20冊近くから成る、すでに完結したシリーズにもかかわらず、ほとんど内輪ウケにはならず、きちんと世界観やキャラクターの個性が書き分けられているストーリーではないかとも思います。おそらく、これは、デル戦シリーズの中でも、冷静で(くそ)真面目なグループに属するナシアス(少年時代)の視点から見た王国の騎士団や貴族社会を語らせているせいなのではないかと...
惜しむらくは、本伝に依存したエンディングだということ。外伝は本伝から完全独立しているのが理想的という私の基準からすると、納得がいきません。ことに、若いバルロがナシアスヘの友情を1人誓うシーンが良かっただけに、ここで終わらせても良いじゃないかと思うことしきりです。
なんだかんだいいつつ、デル戦ファンとしては、本書に顔を出さなかった本伝キャラクター達がラストに登場するというのは本当は嬉しいのですが、デル戦未読の方がこの外伝から入るとしたら、やはり、ラストの部分に違和感を感じるのではないかとも思うので、星四つ。
大鷲の誓い デルフィニア外伝
★★★★★
待望の茅田砂胡先生のデルフィニア戦記の外伝です。
挿絵もファンの沖麻実也先生でゴールデンコンビの復活にわくわくします。
今回は他のシリーズと違って他のシリーズと違って、「普通の人間?」しかいないお話…です。ナシアスとバルロのお二人が主人公。
本編ではとっても凛々しく百戦錬磨の武人の二人が出会った頃の青春物語。本編は既に20冊近く出ているシリーズなので手を出しかねていた方には外伝は1冊で完結なので、まずは、お手にとってはいかがでしょう?
リィがいなくなった後の話もあって続きが読みたくなります。
絶対のオススメです。